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アリーナのオールスタンディング

Beastie Boys『To The 5 Boroughs』

おとといののライヴは、会場が武道館で、アリーナはオールスタンディングだった。

ライヴハウスクラスの会場なら、オールスタンディングは当たり前だが、これがキャパシティ1万クラスの会場となると、アリーナには椅子が並べられるのがふつうだ。ただ、昨今はヘヴィー・ロック系やダンス系のアーティストでも、集客能力があって1万クラスの会場でライヴをするというのは、特に珍しいことではない。

ワタシが実体験した限りでは、98年の幕張メッセでのプロデイジー、99年横浜アリーナでのビースティー・ボーイズ(ワタシは行っていないが、ビースティーズのひと月前にミッシェル・ガン・エレファントがやはり同会場でやっている)辺りがその起源になる。キャパ7,000の東京ベイNKホールになると、95年のレニー・クラヴィッツやなどを始めとして、などを経験している。

上記の会場でのオールスタンディングは体験済みだが、武道館でというのは今回が初めてだった。2000年1月ののときはふつうに椅子席だったので、きっと使用する上での制約か何かがあって、武道館ではスタンディングは無理なのかな、なんて勝手に想像していた。それが2003年のリンキン・パークの辺りから、武道館でもスタンディングが解禁になり(違ったらごめんなさい)、以降アーティストの音楽性に合わせて椅子の有無をセッティングするようになったのだろう。もっともこれは会場の都合だけでなく、アーティストを招聘するプロモーターの考え方にも依存しているかもしれない。

おとといのビースティーズに関して言えば、アリーナをスタンディングにしたのは正解だったと思う。スタートからアリーナのテンションは高く、その熱気が会場全体にまで伝染して、アーティストとオーディエンスとの幸福な関係が出来上がった。逆に従来通りの椅子席だったら、こうはならなかったかもしれない。

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