2枚のシングル
最近はそうでもなくなったが、先週先々週辺りはかなり引きずっていた。ミッシェル・ガン・エレファントの解散を。
きっかけは、10月11日に幕張で行われたラストライヴだ。もともとライヴには定評のある彼らで、ラストも「いつも通りに」凄まじいライヴだった。ただ正直言って、こんなにも自分の中で彼らの解散が大きな衝撃になるとは、その時点では思ってもみなかった。ワタシは、それほど熱心な彼らのファンだったとはいえない。ファンクラブに入会していたわけでもなく、ツアーの追っかけをしたり、ツアーの都度必ず観に行っていたりということをしていたわけでもない。ライヴを観たのは通算4回だが、うち2回はフジロックだった。幕張のライヴも、ワタシにしては珍しくあまり気負わずに足を運んでいた(はずだった)。
ライヴの中で最も印象的だった曲は、ラストシングルとなった『エレクトリック・サーカス』だ。彼らにしては抑え目のテンポで、その分歌詞の方に耳が行く。そしてその内容は、自分たちバンドの生きざまや結末を暗示したかのようで、聴いていて胸が締め付けられる思いがする。後日、ワタシはこのシングルと、もう1枚のシングル『ガールフレンド』を一緒に買った。『ガールフレンド』の方は、ラストアルバム『Sabrina No Heaven』の最後に収められているインスト曲に詞をつけたもので、チバユウスケが絶叫してはいるが、サウンドはピアノを基調としていて、彼らのキャリアを通しても異色作と言っていい。そしてまたまた目に付くのが歌詞で、テロや戦争を始めとする病んだ世の中を歌っている。このシングルにはカップリングがなく、これ1曲のみ。歌詞カードがない代わりに、CDの盤面にチバの筆跡と思しき字で歌詞が記されている。
幕張のライヴDVD、及びラストツアーを集約したライヴアルバムが、12月にリリースされるそうだ。
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