解散ライヴ

ミッシェル・ガン・エレファントの最終公演、幕張メッセに行ってきた。

解散を宣言してツアーをしたスマッシング・パンプキンズの「日本の」最終公演を観たり、フジロック'00の出演がラストになったブランキー・ジェット・シティーのライヴなどはあるが、単独公演でバンドが解散するその最後の瞬間に立ち会うのは、これまで数多くのライヴを観て来た中でも実質的に初めてのことだ。幕張公演のチケットはとうに売り切れていたのだが、解散発表後にステージ構成が変更になり、追加発売があった。ワタシは運良くそのチケットを手にできたのだ。

彼らのライヴを初めて観たのは、豊洲で行われたフジロック'98のとき。恐らく30分程度のステージだったと思うが、とてつもないインパクトを彼らは刻んだ。2度目は翌99年の単独公演で、チバの白いスーツにオールバック姿が印象的だった。3度目は、2日目グリーンステージのトリを飾ったフジロック'00。今回のライヴは、ワタシにとって3年ぶり4度目、そして最後のライヴになった。

コアなファンの方はまた別の感想を持ったかもしれないが、ワタシとしては、過去に観た3度のライヴを凌ぐ快心の出来のように感じていた。バンドが解散すると知ってもあまり驚かず、むしろよくここまで持ったというのがワタシの感触だったのだが、このライヴを見せられると、まだやれるじゃないかという気がしてしまう。だけどそれは、無理に延命することをせず、引き際が肝心という彼らの美学だったのかもしれない。