コーネリアス(Cornelius)@サマソニ’23
観るのは、去年のフジロック、ホワイトステージ以来。ただ今年は、先月に新譜『夢中夢 -DREAM IN DREAM-』をリリースしたばかりで、秋にはツアーも控えている。つまり、本格始動の年になるのだ。
セットチェンジ中、ステージは幕で覆われ、幕にはモノクロの映像が流れていた。時折機材セッティングの音が漏れ、開演5分くらい前になると音量が更に大きくなった。そして時間になり、なんと『Mic Check』でスタート。幕にグリーンの文字で歌詞が浮かび、やがて幕がストンと落ちてメンバーがお目見え。全員黒づくめのいでたちだ。
序盤は『夢中夢 -DREAM IN DREAM-』からの曲を中心に演奏。ソフトな作風の世界観がまんま構築され、曲にリンクさせたMV がバックドロップに流れる。というか、ほぼ全編新譜で押し切ると個人的には思っていた。
しかし、中盤からはなんと『FANTASMA』『point』の再構築となり、驚いた。フェス仕様としてこのようにしたのだろうか。そしてもっと驚いたのは、これらの曲が古びることなく、今現在も新しい音として機能していることだった。そしてそう聴こえるのは、演奏している彼らが曲の持つ力に依存せず、新たな力を与えていたからだと思う。
終盤では、ymoの『cue』をカヴァー。今年1月に亡くなった、高橋幸宏への追悼だろう。小山田圭吾は、YMOや幸宏のソロツアーにギタリストとして参加し、metafiveではバンドメンバーでもあった。
約50分のコンパクトなセットではあったが(サマソニはヘッドライナー以外の持ち時間は軒並みコンパクトだが)、やはりクオリティの高いライヴを見せてくれた。秋の国内ツアーの後は、海外ツアーに繰り出すのだろうか。
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