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バービー(映画:少しネタバレ)

バービー(映画:少しネタバレ)

ピンクに彩られた夢のような世界、バービーランド。女性は全員バービー、そして男性は、(ひとりを除き)全員がケン。おしゃれなバービー(/以下バービー)は毎日ハッピーな日々を過ごしていたが、ある朝目覚めると自らの身体に異変を感じる。変わり者のバービーに相談し、バービーは人間世界に行くことに。

車内にケン()が忍び込んでいて、ふたりはロサンゼルスに降り立つ。しかし、ふたりは人間から好奇の目を向けられ、バービーはショックを受けてしまう。一方ケンは、図書館で人間世界が男性優位で成り立っていることを知る。バービーはマテル社のグロリアに拾われてバービーランドに戻るが、どのバービーも自らの職や役割を失い、そしてケンたちが支配する世界に変貌していた。

着せ替え人形バービーの実写映画化で、全米では大ヒットを記録しているそうだ。もとのバービーや各キャラクターを知っていれば小ネタに気づけるのかもしれないが、バービー人形を持ったこともないワタシにはさっぱり。ただその代わり、劇中には映画ネタが豊富で、冒頭は『2001年宇宙の旅』のオマージュだし、ケンがテレビで『ゴッドファーザー』を観るシーンもあった。

ファンタジーから始まったものの、後半は男女間の対立になるというストーリー展開。アメリカは2022年のジェンダーギャップ指数が146か国中27位で、1位ではないが比較的上位と見ていいと思われるが、そのアメリカですら男女間の格差がテーマの作品がヒットしてしまうのかと思わされる(日本は116位で、先進国では最下位に近いレベルと言われている)。

キャストは、ワタシにわかったのはマーゴット・ロビーとライアン・ゴズリングくらい。ナレーションがであることは、オープニングクレジットで確認していた。観終わった後にキャストを調べたが、見事にわからなかった(汗)。本作はマーゴット・ロビーの魅力によるところが大きいと思っていて、前半の天真爛漫なキャラ、中盤で意気消沈してうつ伏せになっているさま、そのどちらもが愛らしい。

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