オアシス(Oasis)『Knebworth 1996(3DVD)』
オアシスが1996年にネブワースで開催した野外ライヴの映像が2年前に世に出ることとなり、ドキュメンタリーは当時劇場まで観に行った。その後、ライヴ2公演のフル映像とドキュメンタリーがパッケージ化されたDVDを購入していた。
【ライヴ2枚組】
セットリストは2公演とも同じ。『Swamp Song』がSEとして流れる中、初日は各メンバーが巨大なサッカーボール型の風船を持ってステージに登場し、フロアに投げ入れてから演奏がスタート。
オープニングが『Columbia』というのは、とても新鮮。続く『Acquiesce』に、観ていてテンションがあがる。当時は『Some Might Say』のカップリング曲という位置づけだったが、サビをノエルが歌う構成はライヴでは映えに映え、後にシングルカットされた曲だ。
『Round Are Way』ではホーンセクションが、『Whatever』ではストリングスが動員され、大所帯でのスケール感に満ちた演奏になった。日本では、実現しえなかった編成だ。リアムはほとんど1曲毎に曲名を言い、結構律儀。しかし、MCはノエルともども意味不明だったりオーディエンスを軽く挑発したりと、やんちゃさがにじみ出る。特に2日目では、前日にサッカーのマンチェスターシティが敗れ、マンチェスターユナイテッドが勝ったことの悔しさを何度も口にしていた。
本編ラストを『Live Forever』で締めくくるが、その前の『My Big Mouth』『It's Gettin' Better (Man!!)』に気が向いた。なぜなら、この2曲は翌1997年にリリースされるサードアルバム『Be Here Now』で正式に世に出るのだが、それに先駆けてライヴの場で披露されていることになるからだ。
アンコールでは、2日ともジョン・スクワイアが加わってギターを弾いた。驚いたのは、リアムがステージを降りてフロア最前のオーディエンスにコンタクトを取っていたことだ。ほぼ直立不動で歌うイメージのリアムでも、こういうことをしたことがあったのかと。
【ドキュメンタリー】
ライヴ2公演を経て改めて観ると、結構面白い。ライヴはだいたいバンド目線だが、こちらは7割方ファン目線だ。オアシスが、当時英国でどれだけすごい人気だったかが伺える。ビートルズになぞらえるのはそりゃ無理があるだろと日本にいれば思ってしまうが、英国での1996年時点での熱狂ぶりは尋常ではなかったのだ。
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