PANTAインストアライヴ@吉祥寺新星堂
頭脳警察のアルバムは2年前に大々的に復刻したが、pantaのソロ時代の作品は、未CD化のものが多い。それが今回、初期の作品がリマスターされてCD発売。それに伴うインストアイベントが吉祥寺で行われ、クルマを飛ばして見に行ってきた。
JR中央線の高架下にある新星堂が会場で、開始15分ほど前に入ってみると、20人程度の人が既にスタンバイ。店内にもPANTAの曲が流れ、そしてイベントが始まる頃には、恐らく5、60人くらいが集まったと思われる。ステージとワタシたちがいるところの段差はほとんどなく、こんなに間近で見れてしまっていいのかなと、こっちが戸惑うくらいだ。
さて、予定より15分ほど経ったところでPANTA登場。黒を基調とした服装で、サポートのギターの人と2人でアコギをかきならした。まずはしっとりめの『青い鳥のブルース』で、歌い終わるとこんな日中帯に暗い曲ですいませんというMC。頭脳警察を解散させた後、ほんとはポップな路線に行きたかったのだが、当時の流れに反発する意味を込めて、現在知られている路線にしたのだとか。続くは『ガラスの都会』、1曲はさんでソロ時代を代表する曲『マラッカ』。締めは『ステファンの6つ子』という曲で、約30分に渡るライヴとなった。
後追いで聴いている身としては、この人が輩出した優れた作品がCD化されて入手しやすくなったことを、素直に喜んでいる。ライヴの方は自由気ままにやっているように見えるのだが、ここらでひとつフジロック辺りに参戦してはどうだろうかと思う。今年はタイミング的にもう無理だろうけど、来年再来年辺り。四人囃子や外道、早川義夫、遠藤賢司といった同世代の日本のアーティストが出演しているし、ソロにしても頭脳警察にしても、フジの雰囲気には合っていると思うのだが。
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