ブラー『Blur 21 Box Set』(CD編)
2012年、ブラーがキャリア21年にリンクさせて集大成的なボックスをリリース。CDとDVDを合わせて、21枚になっている。今回はCDについて。オリジナルアルバム7枚プラス各アルバムのボーナスディスク、更にレア音源集4枚という内容だ。
ファーストアルバムから、順に聴いていく。『Leisure』は、初々しさと青臭さが耳につくが、バンドはこのアルバムを「なかったこと」にはしていないようだ。セカンド『Modern Life Is Rubbish』は、個人的にはじめてブラーのライブを観たときの作品でもあり、当時の光景がまざまざとよみがえってくる。キンクスやデヴィッド・ボウイなどの音を継承したかのような作風は、今なおワタシにとってのブラーのベストアルバムだ。
この後の『Parklife』『The Great Escape』『Blur』は、ブラーが一気にメジャーブレイクしていく時期で、かつ代表作でもあると思うが、個人的には真逆の「冬の時代」。そして実験性を強めた『13』は、実はツアーでは結構演奏されていて、興味深い。アンビエントに寄った後半部は、個人的には実は好みだったりする。グレアムがレコーディング中に脱退した『Think Tank』は、それまでとは別のバンドの様相だ。
各アルバムのボーナスディスクは、別バージョンやシングルのカップリングなどが収められている模様。ジャパンオンリーだった武道館公演の音源も、『The Great Escape』のボーナス盤にその一部が入っている。また、『Popscene』はオリジナルアルバム未収録だと、ここで気づかされた。
レア音源4枚組は、それぞれオリジナル2枚の時期に対応している。えっと思ったのが、『Blur』に収録されている『Death Of A Party』のデモバージョンが、『Modern Life Is Rubbish』期のディスクに入っていたことだ。曲自体は、その時期に既に書かれていたということかな。また、『Caramel』のアンビエントバージョンというのもあって、コチラは、やっぱりなーと納得。
DVD編は別途。
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