グレアム・コクソン（Graham Coxon）、ソロ来日

来週11日から、グレアム・コクソンの来日公演が始まる。ワタシは、最終となる14日に行く予定である。

グレアムと言えば、言わずとしれた元ブラーのギタリストだ。2003年にブラーを脱退するが、このときの雑誌記事を読むと、デーモン側はグレアムはアル中がひどく、レコーディングをやると言ってもスタジオに来なくなったと言う。一方のグレアムは、デーモン始めメンバーは自分を仲間はずれにするようになったと言っていて、どちらの言い分を信じればいいのかわからず、とまどうばかりだった。ただ、グレアムが心身共にあまりいい状態ではなかった時期があったことは確からしい。

ソロアルバムは、ブラー在籍時からコンスタントにリリースしていた。ライヴも本国イギリスでは行っていたようだが、上記のようなこともあり、日本でライヴが観れるのはまず無理だろうと諦めていた時期があった。それだけに2004年のフジロックにエントリーされたのは嬉しかったし、実際にライヴを観て、この人が吹っ切れていて気持ちよく歌い演奏しているのがわかり、今後の活動も楽しみになった。そして、今年6枚目となるアルバムをリリースし、単独では初となる来日公演が実現した。

初期のアルバムは、かなり実験的だったりあるいは内向的だったりしたのだが、5枚目の『Happiness In Magazines』では、聴く側がびっくりするくらいにオープンになった。そして最新作『Love Travels At Illegal Speeds』は、若いギターバンドと張り合うかの如く、エモーショナルでパンクな仕上がりになっている。ライヴの方も、期待していいと思っている。