トラヴィス(Travis)、サマソニ2007で来日
個人的に、縁がありそうでなかなかないのがトラヴィスだ。その存在を知ったのは、セカンド『The Man Who』が本国でバカ売れした頃だが、踏み込んで聴くようになったのは、サード『The Invisible Band』になってから。このときは2001年のフジロックで来日していて、これが今までにワタシが唯一トラヴィスを観た機会である(このときは、後にマニックス~オアシスと続く、なんとも豪華でぜいたくなラインナップだった)。
次の来日は2003年のサマーソニックで、インドアのステージのトリにエントリーされていた。しかしこの年のサマソニは、アウトドアにはブラー、そしてもうひとつのインドアにはディーヴォという、まるでいやがらせのような(笑)かぶりようで、結局ワタシは、他2組は後でも観れる機会はあろうが、このバンドだけはもう観れないかもしれないと考え、ディーヴォを選んでいた。
リベンジの機会は、比較的早く訪れたかに思われた。翌2004年の4月に単独の来日公演が決定。ワタシは自宅から近く、また狭い会場ということもあり、川崎のクラブチッタのチケットを入手していた。がしかし、来日の2週間前くらいに突如延期の報が流れ、5月に振り替える旨が発表に。そしてそのすぐ後になり、今度は来日自体が中止という正式発表がされてしまった。今度こそ彼らの音楽にどっぷりと浸れる機会になるはずと、かなり意気込んでいた矢先の中止の報だった。
今回のサマソニの来日は、それ以来ということになる。新譜『The Boy With No Name』は、人々がトラヴィスというバンドに抱くイメージを裏切らない、ポップでコンパクトで叙情的な曲がズラリと並び、ほとんどの曲がシングルカットできそうにさえ思えてくる。1曲でKTタンストールがデュエット参加しているのも特筆事項のひとつ。後はライヴでどう表現してくれるかだが、それはもうまもなく確認できるはずだ。
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