ロッキー(1976年)
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最終更新日:2023/05/22
ロッキー シルベスター・スタローン
言わずと知れたボクシング映画の名作であり、脚本・主演したシルベスター・スタローンを一躍スターダムの座に押し上げた、決定的な作品である。
プロボクサーだが賭けボクシングと借金取りをしながら暮らす、ロッキー・バルボア。一方、世界チャンピオンのアポロ・クリードは、タイトルマッチのプロモーションをさんざんした挙句、ケガのため対戦相手に辞退されてしまう。そのため、無名のボクサーにチャンスを与えるストーリーを考え、ロッキーを指名。もちろんロッキーは戸惑いを覚えるが、試合が決まったのと同じくして、友人の妹エイドリアンと付き合うようになり、愛する者のため、そして自己の存在証明のためにリングに上がる。
久々に観てみて、あのシーンこのシーンに改めて魅入られた。今や語り草になっている、朝起きがけに生卵を5つ飲み干すシーン。フィラデルフィアの美術館まで走り、朝日に向かってガッツポーズを取るシーン。試合前に人のいない会場に行き、自分の肖像画を見てトランクスのデザインが違うと言うシーンも、個人的にはとてもなつかしい。
不良とつるむ少女を諭したり、借金の取り立てでもその相手をどこかで許したり、と、優しさをにじませるシーンも少なくない。ファイターとしてリングの上で名勝負を繰り広げただけでなく、人としての魅力を描いたからこそ、多くの人は共鳴し、以降シリーズ化されていったのだと思う。そしてなんと言っても、一度聴いたら耳に焼きついて離れない、あのテーマ曲が象徴的だ。
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