東京事変 Live Tour 2011 Discovery@名古屋センチュリーホール 2011年11月12日
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最終更新日:2023/05/07
ライヴ エリック・クラプトン, 東京事変, 椎名林檎
名古屋まで繰り出したのは、観光や食もさることながら、真の目的は事変のライヴだった。遠征してよかったと思わせる、会心の内容だった。
ステージには幕が降ろされていて、淡い映像やレーザー光線が彩る中をメンバー登場。『天国へようこそ』でスタートし、新譜『大発見』からのナンバーを中心にライヴは進む。今回のメンバー配置は、右端ドラム刃田、左端鍵盤伊澤は従来通りだが、椎名林檎とギター浮雲がダブルフロント風で、中央奥にベース亀田が陣取るという具合だ。
衣装チェンジが、頻繁に行われた。今までは林檎ひとりがチェンジしていたが、今回は全員チェンジだ。最初は白を基調としていて、特に林檎はロングブーツに動物の被り物で、そしてロングのヘアピース。太ももがあらわになっていた。ライヴでの林檎は、ほぼショートのヘアピースなので、かなり色っぽく見えた。2回目は黒を基調とし、『女の子は誰でも』で林檎はまとっていたコートを脱ぎ去り、ピンクのドレス姿に。3回目がSF映画で未来人が着るようなシンプルかつポップな衣装、アンコールになると全員バラバラだったが、林檎はボディコンだった。
演出もかなり凝っていた。衣装替えをつなぐのは幕に映される映像で、アルバムタイトルにリンクするようにディスカバリーチャンネルを思わせる生物や自然の映像が流れていた。また、中盤からステージ後方が電飾をまとったひな壇になっていて、浮雲をフィーチャーしていた。
演奏のクオリティーの高さは相変わらず。伊澤は曲によりギターも手にするのだが、エリック・クラプトンが使うのと同じストラトを2本は使っていたと思う。五角形のクリーム色のギターがトレードマークの浮雲も、今回はスケルトン地のギターをはじめ、いろいろ使い分けていた。刃田は、『天国へようこそ』とオーラス『新しい文明開花』のときは立ってプレイしていた。
伊澤は、髪型のせいだったのかもしれないが、少し老けたように見えた。ほか4人は何度も笑みを浮かべていて、とても楽しそうだった。これが地方公演のよさのひとつと思っていて、東京公演はカメラが入ったりメディアの取材が入ったりで、恐らくアーティストとしては楽しむよりも「失敗できない」というプレッシャーの方が上回っているのだと思う。
さて、ワタシは、去年5月の東京公演に引き続き、またしても最前列のチケットを手にすることができた。刃田以外の4人は間奏などですぐ目の前にまで来てくれ、最前列ならではの細かい確認ができた。アンコールで浮雲が履いていた黒のタイツの模様は「FUCK」の羅列だった。『OSCA』などでベースソロがあった亀田だが、その指は異様なまでに長かった。ベースを弾くには相当な指の力が必要と聞いたことがあって、なるほどと思った。
最前列での最大の恩恵は、場合によって本人に触れられるかもしれないということだ。林檎は曲によりステージ前方まで出てきてくれることがあって、ワタシはなんと2度彼女の手に触れることができた。もういつ死んでも構わん(笑)。
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