ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3(少しネタバレ)
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最終更新日:2023/05/14
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー シルベスター・スタローン, ブルース・スプリングスティーン, マーベル, レディオヘッド
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々は、人工の移動惑星ノーウェアを拠点として暮らしていた。そこへ、全身黄金の男アダムが突如襲撃。ネビュラの反撃によってアダムは退散するが、ロケットは重傷を負ってしまう。ロケットが襲われたのは、生物の進化を目論む、ハイ・エボリューショナリーの差し金だった。
改造を施されているロケットは、救命をおこなおうとすると爆死する設定がされていた。設定を解除するパスコードを入手するため、スターロードことピーター・クイルは、ガーディアンズを引き連れて惑星オルゴ・スコープへ。ネビュラは海賊ラヴェンジャーズに応援を依頼していて、派遣されてきたのは死んだはずのガモーラだった。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』を挟み、『ガーディアンズ』のシリーズ3作目にして完結編になる。中盤までは、瀕死の状態にあるロケットの過去が断続的に挿入される。脳を改造されたロケットは、知能が進化していた。実験台にされている生物たちが処分される直前に脱走を試みるものの、仲間たちは殺害されてしまい、ロケットだけが逃げ伸びていた。
ピーターはガモーラが生きていたことに戸惑いつつ話しかけるが、ガモーラはピーターを知らないと言い、性格は攻撃的、行動も乱暴だった。ガーディアンズと行動を共にすることになるが、彼らとは一線を引いていた。どうやらマルチバースで別の次元から来たらしく、この世界での記憶はないものと思われる。
CGによるクオリティの高さは、相変わらずだ。序盤のノーウェア内の街並み、前半の舞台となる惑星オルゴ・スコープ、後半の舞台となるハイ・エボリューショナリーの要塞など、視覚的に圧倒される。CGだけでなく、生身のキャラクターのアクションシーンも素晴らしい。要塞に侵入したガーディアンズが密閉された通路の中で多勢の敵を次々に倒していくシーンがあるが、カメラがやたらと近くて臨場感が凄まじく、どうやって撮影したのだろうと思ってしまう。
映像だけでなく、人間ドラマも素晴らしかった。中盤、ネビュラは戦闘能力の高くないマンティスや怪力だけのドラックスを非難してしまう。心が読める能力で巨獣をなだめ従わせるマンティス、要塞で実験台にされていた多くの子供たちをなだめて落ち着かせるドラックスを見て、ネビュラもふたりをみとめている。
主要キャストは、もちろん前作から続投。ガモーラを派遣するラヴェンジャーズのリーダーは、シルベスター・スタローン。アダムを創造したアイーシャはエリザベス・デビッキ、アダムはウィル・ポールターという人、ハイ・エボリューショナリーはチュクーディ・イウジという人だった。
『ガーディアンズ』シリーズは、劇中でピーターやロケットが愛聴する洋楽ロックが、BGMとして機能している。本作では知った曲が結構あって、レディオヘッド『Creep』ハート『Crazy On You』、フレーミング・リップス『Do You Realize??』、ビースティ・ボーイズ『No Sleep Till Brooklyn』など。ラストのフローレンス・アンド・ザ・マシーン『Dog Days Are Over』でのダンスシーンは圧巻、エンドロールでのブルース・スプリングスティーン『Badlands』も嬉しかった。
ミッドクレジットやポストクレジットでの、ネクストアベンジャーズの直接的な匂わせはなかった。がしかし、そのときになればまた招集されることだろう。
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