『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』をIMAXで観た
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ロード・オブ・ザ・リング IMAX
ピピンとメリーは、アラゴルンたちと合流。ピピンはサルマンが使っていた水晶を見つけ、ガンダルフが預かる。しかし好奇心の強いピピンは水晶の中を覗いてしまい、見た内容を聞いたガンダルフは、サウロンの軍がゴンドールに向かっていることを知る。
ガンダルフはピピンを連れてゴンドールの都ミナス・ティリスに向かい、援軍を求めることを進言するが、執政は取り合わない。そこでガンダルフは、ピピンに援軍を求める狼煙を上げさせ、それを見たローハン国は兵を揃える。一方フロドとサムは、ゴラムの道案内によって滅びの山に近づいていく。
2001年から2003年にかけて公開された『ロード・オブ・ザ・リング』3部作が、imax版で公開。本作はシリーズ完結編になり、物語のすべてが決着する。前作ではキャラクターと背景のはめ込み感が気になったが、今回はそれほどでもない。ピピンが最初にあげた狼煙が数珠繋ぎのように次々に伝播されるが、それが自然の中で広範囲に渡っていて、視覚的に圧巻だ。圧巻といえば、ミナス・ティリスの決戦での兵力のぶつかり合いも凄まじい。
タイトルの「王の帰還」は、王の血筋を引くアラゴルンがミナス・ティリスに帰還し王につくことを指し、エルフのエルロンドが砕けていた王の証となる剣を修復してアラゴルンに手渡す。当初は身分を隠し、フロドの従者的なスタンスをとっていたが、物語が進むにつれてガンダルフともども軍の中心に位置するようになり、やはりそのような宿命を背負っていたと思わされる。
フロド一行の方は、いったんはフロドとサムが決裂してしまうが、それがゴラムの策略と気づいたサムがフロドを窮地から救う。巨大グモにフロドが襲われるシーンは、IMAXではリアルすぎて気持ち悪かった。その巨大グモに敢然と立ち向かうサムは、観ていて応援せずにはいられなかった。
本作の冒頭は、ゴラム(スメアゴル)が友人のデアゴルが偶然拾った指輪を奪い殺してしまうシーンだ。スメアゴルは、このときはまだホビットの姿だった。中盤まではうまくフロドに取り入っていたが、結局は何度となくフロドを襲い、そして「やっぱりそうなるよな」という結末を迎える。
エンディングでは、中央にクレジットが流れ、両サイドに挿し絵タッチでキャラクターが紹介された。主要キャラの最後には、一作目で死んだボロミアのショーン・ビーンも紹介されていた。
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