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クリス&リッチ・ロビンソン(Brothers Of A Feather Featuring Chris & Rich Robinson)『Live At The Roxy』

クリス&リッチ・ロビンソン(Brothers Of A Feather Featuring Chris & Rich Robinson)『Live At The Roxy』

2005年と2007年のの活動の合間、2006年にクリスとリッチのロビンソン兄弟でアメリカ内で12回の限定的なツアーが行われた。このうち、ロサンゼルスのロキシーでの公演が映像化されている。

全編モノクロ。クリスとリッチが並んで椅子に腰掛けてのアコースティックライヴで、バンドはなし。曲により2人の女性コーラスやサックスプレーヤーが加わるという編成だ。客席はほとんど映らず、曲が終了する毎に歓声があがるのがわかる程度。シンプルだが、その分ふたりの歌と演奏がより引き立っている。

演奏は当然ながらクロウズの曲が軸になっているが、この時点での未発表曲やクリスのソロ曲も演奏されているようだ。カヴァー曲も多い。ワタシがわかったのは、リトル・フィートの『Someday Past The Sunset』との『Forever Young』くらいだが、ほかにも数曲あった模様だ。

前半は力が抜けたリラックスしたモードで、曲によってはクリスもギターを弾くのでツインになる。演奏が進むにつれて徐々にエモーショナルになり、終盤の『Jealous Again』でヴォルテージがピークに達した感がある。メンバーに兄弟がいるバンドはそこそこあるが、ヴォーカルとギターのフロントを形成するとなると、彼らはキンクスやに次ぐ存在だろう。

ハードでストレートなロックにサザンロックの要素が加わっているのが、通常のバンドモードのクロウズだ。ここでのパフォーマンスは真逆だが、それだけに希少かつ貴重だ。の『Skins And Bones』に似た位置付けと思っている。本作はクロウズの公式サイトにも掲載されていて、重要なアイテムだと認識されているようだ。

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