*

シャーラタンズ(The Charlatans)『Tellin’ Stories』セット@ハシエンダ2012

公開日: : 最終更新日:2022/09/25 The Hacienda Oiso Festival 2012

ハシエンダ2012

ロブ・コリンズの死、バンド存続の危機を克服して生み出された入魂の傑作『Tellin’ Stories』の全曲ライヴ・・・という過剰な思い入れや勝手なストーリー仕立てをあっさりかわす(笑)、肩の力が抜けたライヴだった。

ティム・バージェスは金髪のロングヘアーになっていて、ちょっとだけカート・コバーンっぽい。マイクスタンドを握りしめながら歌うそのさまは、過去何度か見ているのと変わらない。ギターのマーク・コリンズとベースのマーティン・ブラントは丹念に演奏し、コーラスもこなすトニー・ロジャースのキーボードは、サウンド面でいいスパイスとなっている。ジョン・ブルックスのドラムが爆音ビートで、この人だけが意気込んで傑作を再現せんとしているように思えた。

『Tellin’ Stories』『North Country Boy』『One To Another』『How High』と、今でもバンドにとって重要な位置を占め、かつポップなナンバーの目白押しだ。かと思えばインストの『Rob’s Theme』のように、全曲ライヴだからこそ聴けるであろう曲もあり、観る側にとってはやはり嬉しいしありがたい。全曲を演奏し終えたところでメンバーはステージから掃け、アンコールもなくあっさりと終了。しかし、この企画はこれでいいと思う。

関連記事

ハシエンダ2012 2日目

ピーター・フック&ザ・ライト(Peter Hook And The Light)『Closer』セット@ハシエンダ2012

今夜は『Closer』全曲ライヴだが、まずはキーボードとドラムの2人だけでスタート。『Atr

記事を読む

ハシエンダ大磯フェスティバル2012(The Hacienda Oiso Festival)に参加

ワタシの今年初フェスは、一風変わった趣旨で行われるハシエンダ大磯フェスティバルで、一風変わっ

記事を読む

ハシエンダ2012 2日目

シャーラタンズ(The Charlatans)Festival Set@ハシエンダ2012

うーん、そういうことかあ。出来は、昨夜より今日の方がよかったと思う。『Tellin' Sto

記事を読む

ポールダンサー@ハシエンダ2012

ハシエンダ2012を振り返る(3)-集客編

集客は、多かったか少なかったかといえば、決して多いとは言えなかった。ライヴを楽しみに来た人も

記事を読む

Tadanobu Asano(浅野忠信)@ハシエンダ2012

ハシエンダ2012 2日目、そのほかのアクト

【Bremen】 プログラミング、キーボード&ギター、シンセドラム&女性ヴォーカルという、

記事を読む

  • 全て開く | 全て閉じる
PAGE TOP ↑