*

ジャック・ホワイト(Jack White)@フジロック’22

ジャック・ホワイト(Jack White)@フジロック'22

ホワイト・ストライプスとしての初出演は2002年レッドマーキー。その後もラカンターズや2012年ソロなどを経て、今回はついにヘッドライナーとしてのエントリーだ。

MC5『Kick Out The Jams』をSEに、まずはインストのセッションを披露。ジャックの気合いの入りようが尋常ではないことが、既に伝わってくる。そして、『Taking Me Back』でスタート。ステージ両サイドのスクリーンは、モノクロになっていた。

バンドはドラム、ベース、キーボードで、3人は後方ひな壇に陣取っていて、前方のスペースはジャックの使いたい放題だ。ジャックは右に左にとギターを弾きながら足を進め、オーディエンスに呼びかけ、そして曲間のギターチェンジもスムーズ。この姿勢が凄まじすぎて、そして嬉しい。

セットリストはもちろんソロからが中心だが、ホワイト・ストライプスの曲も演奏してくれるのが嬉しい。それが懐メロではなく、今のジャックの音として鳴っている。バンドとは思春期的なものと言ったのはスティングだが、ジャックがこれまでに刻んできたキャリアは、まさに今この瞬間のためにあったのではないだろうか。

アンコールでは、ラカンターズの『Stairway She Goes』も歌い、そしてオーラスはホワイト・ストライプスの『Seven Nation Army』だ。2006年サッカーワールドカップ以来、欧米サッカーのアンセムになっていて、以前とは曲が持つ意味合いがいい方に変わってしまっている。そして、ヘッドライナーのステージを締めくくるのにふさわしい曲だと思った。素晴らしいステージだった。

関連記事

ブラック・カントリー・ニュー・ロード(Black Country, New Road)@フジロック’22

ブラック・カントリー・ニュー・ロード(Black Country, New Road)@フジロック’22

フォンテインズ・D.C.がキャンセルになってしまい、入れ替わるようにエントリーされたのが、ブ

記事を読む

オリジナル・ラブ@フジロック’22

出演するのは2019年のレッドマーキー以来。田島貴男が自ら楽しんで歌っていて、それが観る側に

記事を読む

SEE YOU IN 2023!!

フジロック’22(Fuji Rock Festival)まとめページ

7月28日(木) ・前夜祭(おとぼけビ~バ~) 初日・7月29日(金) ・スタート

記事を読む

OAU@フジロック’22

OAU@フジロック’22

出演アーティストのキャンセル発生に伴い、急遽出演が決まったバンドだ。以前は「OVERGROU

記事を読む

25回目のフジロック、25回目の参加

1997年の第1回フジロックフェスティバルは、会場が現在の苗場スキー場ではなく、山梨県の富士

記事を読む

S