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キングスマン:ファースト・エージェント(少しネタバレ)

公開日: : キングスマン

キングスマン:ファースト・エージェント(少しネタバレ)

1902年のイギリス。軍を退役したオーランド・オックスフォード公爵は、戦地を支援する赤十字の活動をおこなっていた。救援活動中に妻を亡くしたことに悲しむ一方、息子コンラッドが軍隊入りを希望することに頭を悩ませていた。

1914年。ドイツとロシアをけしかけ、英国を巻き込んで戦争させることを企てる闇の組織は、まずスコットランドのフェルディナンド大公を射殺。オーランドは独自の情報網を駆使し、ロシア皇帝に近い僧侶ラスプーチンが元凶であることを突き止め、ロシアの宮殿に潜入する。

これまで2作公開されている『キングスマン』シリーズの3作目になるが、前2作は舞台を現代にしているのに対し、本作は約100年前の第一次世界大戦前後を舞台とし、スパイ組織「キングスマン」がどのようにして誕生したかを描いている。

サビル・ロウに構える高級テーラー「キングスマン」は、オーランドの行きつけであり、イギリス国王やオーランドと戦友の軍指令官との密談の場所になっていた。オックスフォードの邸宅は、現代ではキングスマン入門テストの拠点になっていると思う。メンバーがアーサー王物語の騎士名をコードネームに使うのも、このときから始まっている。

オックスフォード一家や仕えている人物こそ架空だが、実在の人物がかなり登場している。各国首脳はもちろん、闇の組織のメンバーも、上述のラスプーチンをはじめ実在の人物が名を連ねていた。レーニンも、そしてエンドロールの途中では後々ドイツの総統になる男も、登場している。スコットランドのロックバンドのフランツ・フェルディナンドは、本作序盤で殺害されたフェルディナンド大公をバンド名にしている。

キャストは、ワタシが知っているのはオーランドのレイフ・ファインズのみかと思ったら、ほかにも結構いた。闇の組織のメンバーでドイツ皇帝を操る男ハヌッセンは、ダニエル・ブリュールだった。また、見終わった後で調べてみて、オーランドの執事ポリーのジェマ・アーダートンは、『007 慰めの報酬』でMI6のスパイとして出演していた人だった。キングスマン創設メンバーのひとりアーチーは、アーロン・テイラー=ジョンソンだった。

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