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インディ・ジョーンズ 最後の聖戦(1989年)

インディ・ジョーンズ 最後の聖戦(1989年)

1938年。大学で教鞭をふるうインディに、大富豪のドノバンがキリストの血を受けた聖杯捜索を依頼。渋るインディだったが、聖杯調査隊の隊長が父ヘンリーであることを聞かされて引き受ける。インディは、上司であり父の親友でもあるブロディと共に、父が消息を絶ったヴェネツィアに向かう。

父の同僚エルザ・シュナイダーと合流したインディらは、オーストリアの古城に囚われている父の救出に向かう。しかし、城は聖杯を狙うナチスの拠点で、エルザの裏切りもあってインディも捕まってしまい、父がインディに送っていた聖杯の研究を記した手帳も奪われてしまう。そして、ドノバンもナチスに協力して聖杯を狙っていた。

監督、製作総指揮、音楽ジョン・ウィリアムズ、主演の黄金カルテットによる冒険活劇第3弾で、当時はシリーズ完結編と銘打たれていた。インディの父ヘンリーを、インディの少年時代をリバー・フェニックス、と、世代をまたがった名優たちが揃っている。

冒頭は少年時代のインディのエピソードで、ムチ使いやヘビ嫌い、トレードマークの帽子など、これまでで描かれてきたインディのキャラクターのルーツが描かれている。リバー・フェニックスは3年前には『スタンド・バイ・ミー』に出演、そして本作の4年には23歳の若さで亡くなってしまう。

ショーン・コネリーは、初代ジェームズ・ボンド以降、『アンタッチャブル』でアカデミー助演男優賞を受賞し、『プレシディオの男たち』を経て本作に出演。翌年には『レッド・オクトーバーを追え!』に主演と、立て続けに話題作に出演している。本作ではかなり老けた風貌にしていて、ハリソン・フォードとは親子役でいいコンビぶりを見せている。

劇中の時間軸は1作目『レイダース 失われた聖櫃』の後になり、再びナチスと敵対。アリソン・ドゥーディ演じるエルザは、前半でインディを裏切りナチス側につくのには意表を突かれるが、彼女は聖杯奪取のために共闘していたにすぎず、ヒロイン的存在でありながら異色の立ち位置になっている。また、1作目『レイダース』に登場していたサラーが、今回もインディの協力者として登場する。

父はインディをジュニアと呼び、インディはその言い方を嫌がる。そしてラストでは、父がインディの名前の由来を明かしている。

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