ピーターラビット2 バーナバスの誘惑(ネタバレあり)
ビアとトーマスは結婚し、ピーターはじめウサギたちと一緒に暮らしていた。2人はウィンダミアにおもちゃ屋店を開き、ビアがピーターたちをモデルに描いた絵本を自費出版していた。ロンドンで出版社を経営するナイジェルは、ビアに絵本の出版拡大をもちかける。
ピーターは以前よりはいたずらを抑えていたが、それでもトーマスには(一部は誤解もあって)叱られる毎日。また、ナイジェルは絵本のウサギたちのキャラクター設定でピーターを悪童扱いにする。嫌気が差したピーターは、ロンドンの街中をぶらついていると、ウサギのバーナバスに出会う。バーナバスは泥棒だったが、ピーターの父を知っていたこともあり、ピーターは行動を共にする。
2018年に公開された映画、『ピーターラビット』の続編になる。コロナ禍で1年延期されたが、ようやく観ることができた。冒頭の数秒のシーンは、まさに湖水地方の光景だ。個人的には2年前に行ったことがあり、そのときのことが脳裏によみがえってきた。今回は舞台の半分はロンドンで、街並みにも懐かしさを感じていた。
キャストは、ビアはローズ・バーン、トーマスはドーナス・グリーソンが、前作から引き続き出演。前作はトーマスとピーターたちとの対決がメインだったが、今回はビアが絵本の出版に執着して暴走し、トーマスが歯止めに回るという役回りになっている。
動物たちも、ほとんどは同じ人が吹き替えしている。ピーターの妹たちは、長女とナレーションをマーゴット・ロビー、次女をエリザベス・デビッキは同じだが、三女はデイジー・リドリーから今回は別の人に代わっているようだ。ハリネズミのティギーは、前作本作ともシーアだった。
原作はビアトリクス・ポターが100年以上前に発表した絵本だが、映画は舞台を現代にしたオリジナルストーリーである。のだが、今回、ビアがピーターたちの絵本を書いたことから、彼女がなぜ「ビア」という名前なのかを理解した(そして、前作の時点で気づけなかったことが悔しくなった)。
前作同様、今回も劇中に流れる音楽はロック勢が充実。スレイド、グリーン・デイ、スーパーグラス、クークス、他にも、たくさんあったはずだ。
テレビで前作の吹き替え版を観る機会があり、その後に本作の冒頭7分間が流れていた。吹き替えと字幕では、吹き替えの方が断然ことば数が多く、というより、字幕の方は観客が目で追えることを考慮して字数を絞り、シンプルでわかりやすい表現にまとめていると感じた。
興行成績がよければ、また続編が作られそうだ。
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