ロック・レジェンド:ドアーズ
『ロック・レジェンド』という、ロックの歴史に名を刻んだアーティストたちのヒストリーをまとめた映像シリーズがある。このうちドアーズのを観た。
ジム・モリソンをはじめメンバー4人の生誕から始まり、それぞれの出会いとバンド結成、活動、という流れで進行。モリソンは1971年に亡くなっているが、レイ・マンザレク、ロビー・クリーガー、ジョン・デンスモアの3人は健在で、それぞれ個別にインタビューに応え、当時を振り返っている(レイ・マンザレクは2013年5月に死去)。
アルバムのリリースとチャートアクション、マイアミのライヴでのモリソンの性器露出事件などがフォローされている。そして、モリソンの死も。棺の中のモリソンの遺体を見た者はいないという話があり、遺産はモリソンのパートナーだったパメラが全てを引き継いだとされていて、その死に対する疑惑を匂わせている。
モリソンの死後もドアーズの活動は続いたが、やがて解散。しかし、90年代になってアルバムがリリースされたり、21世紀にはカルトのイアン・アシュベリーとポリスのスチュワート・コープランドを招き、マンザレクとクリ-ガーでドアーズを再結成というところもフォローしている(2003年サマソニで来日していた)。
ライヴ映像はテレビ番組のものが大半だったが、そもそも公式なライヴ映像作品のリリースがないので、これだけでも貴重。また、オリバー・ストーンが監督した伝記映画が公開されていて、この映像もところどころ使われている。そして、レイ・マンザレクはここでの描かれ方に不快感を表明している。
パティ・スミス、テレヴィジョン、ストラングラーズなどがドアーズのフォロワーとして浮かぶものの、ジム・モリソン直系のフォロワーというのは、ちょっと思い浮かばない。唯一無二の存在だったのではと思わされる。
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