ドアーズ(The Doors)のレイ・マンザレクさん(Ray Manzarek)死去
ドアーズのキーボーディストだった、レイ・マンザレクさんが亡くなった。死因は胆菅がんで、74歳だった。
ドアーズといえば、ヴォーカルのジム・モリソンがあまりにも突出しているし、ワタシもモリソン中心に見てしまっている。しかしサウンド面で屋台骨になっていたのは、マンザレクさんだと思う。古いような新しいような不思議な音色は、耳に焼き付いて離れない。
解散後も根強い人気を誇るドアーズは、未発表音源のリリースが断続的に行われ、その都度スポークスマンの役を担っていたのはマンザレクさんだった。オリバー・ストーンが監督した伝記映画を、ドアーズの実体を表現していないとバッサリ切り捨てたのも、この人だった。
ドアーズは、21世紀に再結成してツアーを行っている。オリジナルはキーボードのマンザレクさんとギターのロビー・クルーガーで、ドラムは元ポリスのスチュワート・コープランド、ヴォーカルはカルトのイアン・アシュベリーだった。
イアンのジム・モリソン成りきりぶりがすごいと評判で、ワタシもチャンスがあれば見てみたかった。2003年のサマソニに出演していたが、なんとレディオヘッドの真裏。これは、いくらなんでも断念するしかなかった。今回マンザレクさんが亡くなったことで、ドアーズが如何なる形でも復活することはなくなってしまったと思う。
さまざまなアーティストが、哀悼のコメントを寄せている。スラッシュ、ジョー・ペリー、グリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロング、クリス・ノヴォゼリック、デュラン・デュランのサイモン・ル・ボン、マリリン・マンソンなど。キーボーディストの名が見当たらず、ギタリストやヴォーカリストが目立つのが興味深い。
謹んで、ご冥福をお祈りいたします。天国でジム・モリソンとセッションでもしてるかな。
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