名探偵コナン 緋色の弾丸(少々ネタバレ)
東京で開催されるワールド・スポーツ・ゲームス(WSG)のパーティーに、鈴木園子(鈴木財閥)のつてで出席したコナンたち一行。しかし、突如会場内が停電し、園子の父が誘拐されてしまう(後に無傷で発見される)。同じくスポンサーの代表が誘拐~発見され、コナンは一連の手口が15年前にアメリカで起こった事件に似ていることに気づく。
コナンはFBIとして事件を追う赤井秀一と連絡を取り、東京に向けて走行する「真空超伝導リニア」の出発地である名古屋で、次の事件が起こると推理。一方、MI6からの命によって世良真純とメアリーも名古屋に向かい、更には天才棋士の羽田秀吉は仕事がてら恋人の宮本由美を伴って名古屋を訪れていた。
『名探偵コナン』の、劇場版第24作目になる。オープン記念パーティーに招待されては事件が発生するというパターンは、もう何度目になるのか(笑)。しかし、今回は赤井秀一がメインキャラのひとりとなり、しかも関係の深いキャラクターと交錯する。
秀一、羽田、真純は兄妹で、メアリーが3人の母親だ。しかし、黒の組織に潜入していた秀一はFBIであることがばれ、死を偽装し表向きは別人となる。真純とメアリーは、秀一が死んだと思っている。メアリーはかつて黒の組織に捕らわれてコナンと同じ薬を飲まされ、小児化している。秀一は羽田と連絡をとっていて、真純の動向は把握していた。メアリーの現状を、秀一と羽田は恐らく知らない。
秀一と真純は、暗がりの中でお互いを知らずに対決し、共に違和感を感じる。クライマックスでは、FBIが犯人を追い詰める際に秀一が運転するクルマに羽田が同乗し、犯人の逃走経路を推理。秀一がジョディとキャメルにそのまま指示を出し、見事ジョディが確保する。エンドロールの最中、MI6のメアリーが背後から秀一に脅しをかける。それぞれに接近はしたが、結局直接的な邂逅には至っていない。
エンドロールでは、今回の舞台となった名古屋市内が、実写で紹介されていた。東京事変『永遠の不在証明』が流れていて、この作品が1年の延期を経て公開されたことを実感する。本作のゲスト声優は、「真空超伝導リニア」のスタッフ役の浜辺美波。ほとんど違和感がなく、かなり上手い方だと思う。
今回MX4Dで観たが、4Dの効果はまずまず。名古屋でリニアに乗車する客が事前に検査を受けていた場面、映像では室内に煙が充満するのだが、スクリーンの下部から煙が吹き出していた。
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