プリンス(Prince)@スーパーボウル
アメリカンフットボールの最高峰を決するイベント、スーパーボウル。全米での視聴率は40パーセントを軽く越えるそうで、アメリカ人にとっての一大イベントになっているらしい。そしてこのスーパーボウルは、音楽ファンにとっても注目すべきイベントなのである。
ハーフタイムには、アーティストのミニライヴが行われるのが恒例となっている。過去にはエアロスミスとブリトニー・スピアーズが共演したり、u2が同時多発テロ事件の犠牲者名を流すという感動的な演出をしたり、ジャネット・ジャクソンの一件は物議を醸した。昨年は、ローリング・ストーンズが出演している。
そして今年は、なんとプリンスが出演だ。今年の会場は屋根なしで、そして現地はあいにくの雨。ハーフタイムになると、フィールドにはステージセットが設営されたのだが、これが男女の記号とラッパが融合した、例のマーク型になっていた。クイーンの『We Will Rock You』がSEとして流れる中、プリンスが登場。淡いブルーのスーツを着ていて、相変わらずスリムな体形だ。曲はまずは『Let's Go Crazy』で、2人の女性ダンサーを従えつつ、ギターを弾きながら歌うプリンス。続くは『Baby I'm A Star』で、プリンスはギターを手放しハンドマイクで歌いながら花道の方に繰り出した。またこのとき、マーチングバンドがフィールドに登場した。
次だが、やたらとソウルフルな歌い出しで、もしかして新曲か?と思いきや、歌詞には聴き覚えが。なんと、フー・ファイターズの『Best Of You』だったのだ。この人がカヴァー曲を歌うこと自体珍しいことなのに、それも自分より年下の後輩バンドの曲をチョイスするとは、意外も意外。アレンジは原曲の面影をほとんど残しておらず、まるでプリンスのオリジナル曲のよう。そしてラストは『Purple Rain』。プリンスはパープルのギターを手にし、そのギターはステージと同じマーク形になっていた。
時間にして10分そこそこだったと思うが、こういう映像が届けられたことを嬉しく思わずにはいられなかった。プリンスの最近の来日は2002年11月で、つまりもう4年以上も前のことになる。この間プリンスはコンスタントにアルバムをリリースしているし、ツアーも精力的に行っている。とすれば、次はぜひ来日を!
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