ラ・ラ・ランド(2016年)
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デミアン・チャゼル エマ・ストーン, ライアン・ゴズリング
女優志望のミアは、ハリウッドのスタジオ近くのカフェで働きながらオーディションを受けていたが、なかなか役がもらえずにいた。ルームメイトに誘われてパーティーに顔を出すもうまくいかず、帰り道の途中で聞こえてくる音楽に誘われて、バーに入ってみる。
ジャズピアニスト志望のセブは、自身の店を持って伝統的なジャズを絶やさない夢を抱いていたが、現実は生活のため雇われピアニストになっていた。ある夜、契約に沿わない曲を弾いたとされてオーナーからクビを言い渡されてしまう。そこへミアが入ってきて、彼女は流れてきた曲に惹かれてセブに話しかけるが、クビになったばかりのセブは彼女に冷たくあたってしまう。
出会いこそ最悪だったが、2人は偶然の再会を経て互いに夢を語り、交際するようになる。セブは旧友キースに誘われて彼のバンドに参加。自身の趣向とは異なる音楽性だが、ツアーは成功を収める。一方のミアは、自主制作でひとり芝居の舞台を行うも酷評されてしまい、夢を捨てて実家に戻ってしまう。
セブをライアン・ゴズリング、ミアをエマ・ストーン。このふたりは、2013年作の『L.A.ギャング・ストーリー』で先に共演している。キースがジョン・レジェンドで、ライヴのシーンではギターを弾きながら歌っている(セブはキーボード奏者)。監督はデミアン・チャゼルという人だが、『セッション』の監督をした人だった。なるほど、J.K.シモンズがセブにクビを言い渡すバーのオーナー役でちょこっと出演していたわけだ。
全米公開が2016年、日本公開は2017年になる。アカデミーにもノミネートされ、監督賞をはじめ6部門を受賞。当時かなり話題になった。ミュージカル映画ではあるが、見終わって振り返れば、その場面はそれほど多くはなかったように思う。
ミュージカルとしての見せ場は、序盤の高速道路の渋滞で大勢が歌い踊るシーンだろう。演技をしながら突然歌い出すミュージカルは、以前は全く受け付けなかったが、今はこういうものとして受け入れている。そして、序盤のミアのドレスがブルーやイエローなどの原色になっていて、これは演出上意図的にやっている ものと思っている。
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