エースをねらえ!2/ファイナルステージ
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最終更新日:2021/03/18
エースをねらえ!
『エースをねらえ!』のテレビシリーズは、2度アニメ化された。初回は1973年に全26話で放送され、全日本ジュニア選抜合宿での岡ひろみとお蝶夫人との対決までが描かれた。2回目はリメイクで、『新・エースをねらえ!』として1978年から全25話で放送され、原作における第一部終了の宗方の死までが描かれている。その続編は、OVA2部作として制作されていた。
『エースをねらえ!2』は、ひろみをはじめとするジュニア選抜一行による海外遠征からスタート。しかしひろみのコーチである宗方仁は病に倒れ、一行が渡米するその日に息を引き取る。ひろみは帰国後に宗方の死を知り、半狂乱状態になり、とてもテニスができる状態ではなくなってしまう。ひろみを復帰させるべく、宗方の親友であり、かつてはテニスのライバルでもありペアも組んでいた男で、仏門に入っている桂大悟が、宗方に代わる新しいコーチとして登場する。
『エースをねらえ!ファイナルステージ』は、原作から離れてほぼオリジナルのストーリーになっている。テニスの情熱を取り戻したひろみが、海外のトップ選手と渡り合えるまでに覚醒。一方で、藤堂やお蝶夫人などひろみの周囲のキャラクターたちの描写も結構ある。宗方と入れ替わるように登場した桂大悟が、ひろみだけでなく彼らの師的な存在になり、厳しく鍛えもするが温かく包んでいる。
第一部までのテレビシリーズは、原作のイメージを引き継いだ絵になっている。それに対し、第二部のOVAはアニメーションの技術が格段に向上していて、美しい絵になっている。お蝶夫人はまるで外人のような顔立ちになり、第一部ではワイルドな顔立ちだった尾崎も、第二部では甘いマスクになっている。声優陣はおおむね入れ替わってしまっているが、ひろみの親友である愛川マキの声優さんだけが変わらず菅谷政子であることに、見ていて安心させられる。そして、コレはOVAの中だけの設定かもしれないが、岡ひろみはどうやら横浜に住んでいるらしい。山下公園に隣接しているマリンタワー、中華街、新横浜行きと書かれたバス停などが、随所に見受けられるからだ。
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