バービーボーイズ(BARBEE BOYS)『PlainBee』
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最終更新日:2021/01/13
BARBEE BOYS バービーボーイズ, 東京事変
ちょうど1年前の2020年1月13日、不定期に再結成しているバービーボーイズが国立代々木競技場第一体育館でライブを敢行。WOWOWでも生中継されていて、後にDVDリリースされた。
冒頭は、『女ぎつね on the Run』のサビだ。代表曲を数多く持っているバンドだが、その中でも最もポピュラーな曲を持ってきたのには、大きなインパクトがあった。結構じらした末、幕が落ち、KONTAのサックスが響き、バンドサウンドも続き、ライブが始まった。
5人がステージに揃ったときのカッコよさはやはりハンパない。KONTA、杏子、イマサ、エンリケ、コイソ。彼らはまた、ステージに帰ってきた。当然ながら、見た目には年輪が刻まれているが、バービーが活動していたときと変わらない空気感があり、それでいてメンバーがおのおのの活動から持ち帰ってきた分、バンドの成熟度は増している。そして何より、彼らの曲や歌や演奏には回顧感がなく、時空を超えてよみがえっている。
今回の再結成ツアーがそれまでと決定的に異なるのは、新曲を含むミニアルバム『PlanBee』をリリースしていることだ。リードシングル『無敵のヴァレリー』や、正式レコーディングされた『CRAZY BLUE』の感触は、バービーが今の時代にも勝負できることを示している。中盤にはアコースティックコーナーがあり、イマサがリードヴォーカルの『カリビアンライフ』が披露されるなど、貴重なセットもあった。
終盤は、ヒットナンバーを怒涛のように畳みかける。『なんだったんだ?7days』『目を閉じておいでよ』『ノーマジーン』『負けるもんか』と、ヒット曲の金太郎飴状態じゃないか。アンコールも2回に渡って行われ、新曲『ぼくらのバックナンバー』からの『チャンス到来』、そしてオーラスはかつて東京事変がツアーでカヴァーもした『C'm' on Let's go!』だった。
この公演には、ワタシも足を運んでいた。座席はステージ向かって右、というか真横の2階席で、ステージには近かったし臨場感もかなりあったのだが、やはりアングルとしては変則的だった。このDVDを観ることで、正面からのショット、バックドロップのセットや大型スクリーンは、こういうふうに見えていたんだと確認できた。
DVDは2枚組になっていて、ディスク1がライブ本編、ディスク2は約35分の特典映像になっている。特典の内容は、スタジオリハーサル、バックステージでリラックスするメンバー、ラジオ番組収録の模様、インタビューを受けるイマサ、そしてLINE CUBE SHIBUYAでの追加公演も少しだけ入っていた。
不定期におこなわれる再結成には、今後も期待している。
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