手塚治虫×石ノ森章太郎-TV作品 初回・最終回大集合!
BSで、手塚治虫と石ノ森章太郎の特集が約一週間に渡って放送されていた。アニメ化あるいは特撮になっている2人の作品を任意にピックアップして初回と最終回を流し、また爆笑問題の2人がそれぞれ手塚と石ノ森を演じることで、2人の半生を検証。そしてラストは、浦沢直樹や秋元康らを論客に迎え、改めて2人の存在や作品を検証していた。
初回・最終回放送で扱われ、その中でワタシが観たのは、『仮面ライダー』『ブラック・ジャック』『キカイダー』といったところ。仮面ライダーは、初回は覚えているが、最終回はぼんやりだったので、楽しめた。ブラック・ジャック』については、アニメ化されたのはほんの一部なので、はじまりと終わりという感じではなかった。
石ノ森は手塚のマンガを読んでマンガ家を志し、手塚は投稿作品の中から石ノ森少年の才能を見抜いて東京に呼びトキワ荘に住まわせた。手塚が創刊した雑誌『COM』に石ノ森が掲載した『ジュン』のセリフのない表現に、手塚が嫉妬したのは今や語り草だ。しかし爆笑太田は、タブーを犯しちゃダメだよという警告だと解釈している。
手塚だけ、石ノ森だけをピックアップしたことは、これまでにもあったと思う。しかし、2人を対等な関係で並べたのは、ちょっと記憶にない。そして、2人がライバル関係にあったというのは、どうにも違和感がある。確かに、手塚は巨匠になっていながらも若き才能が出るたびにライバル視していたけど。
番組でも、馬場と猪木、長嶋と王みたいなたとえをしていたが、ワタシは、強いて言うならば織田信長と豊臣秀吉のような関係性ではないかと思う。後世から振り返れば2人は同列になってしまうのかもしれないが、少なくとも2人の間にははっきりした上下関係があったと思うのだ。
さて、なぜ今2人がピックアップされているのかというと、実は東京都現代美術館にて2人の作品が展示されているのだ。9月8日まで開催されているとのことなので、終わる前に足を運んでみるつもりだ。
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