「山下達郎 Special Acoustic Live展」に行ってきた
池袋パルコで開催されている、山下達郎の展示を観に行ってきた。チケットは前売り時間指定になっていて、余剰があれば当日整理券を配布し受け付けていた。
2019年アコースティックツアーの衣装に始まり、3本のアコギについては本人の解説が添えられていた。ボディについた傷やヒビなどに、使い込まれた感がにじみ出ていた。3本目のギターは、もとは岡林信康が使っていたのが、巡り巡って自分のところに来たと書かれていた。
楽譜の複製の引き伸ばし、ドラムセット、これまで行った全ツアーの日程と会場、ツアーパンフやバックステージパスなども展示。2000年代に5年ほどインターバルがあった以外は、ほぼ毎年ツアーをおこなっている。ワタシは2002年の厚木と2009年の大宮に足を運んでいて、その日程ももちろん確認できた。代表曲『クリスマス・イヴ』は、リリースされた全てのCDが飾られ、こんなに種類があるのかと驚かされた。8センチのCDシングルは、ワタシも持っている。
Q&A形式の、達郎のコメントも多数あった。池袋は、達郎の生まれ故郷だそうだ。東京観光のおすすめには高いところとしてスカイツリーや東京タワーなどを挙げ、2020年にやり残したこととして、ニューアルバムと書かれていた。
この展示の目玉は、アコースティックライブの映像だ。完全入れ替え制にしていて、入場時間を細かく区切っているのは、恐らくこのためだ。演奏曲は開催中に入れ替えられていて、ワタシが行った日は『PAPER DOLL』『LOVE SPACE』『THE WAR SONG』の3曲。前2曲は2016年新宿LOFT、『THE WAR SONG』は2014年名古屋ボトムラインでのライブだ。
新宿LOFTはとにかく狭く、時折映る客席を見たところでは、椅子席プラス立ち見でも100人は割っているように思えた。ファンクラブ限定ライブだったのかな。達郎の声量はすさまじく、間奏では丹念にアコギを弾く。フルバンドでは佐橋佳幸にギターソロを任せていることが多いので、達郎自らによるプレイはとても新鮮だ。これを至近距離できた人がうらやましい。ベース伊藤広規、キーボード難波弘之のプレイも素晴らしく、そして音の良さに驚く。音響設備にもかなり配慮されていると思われ、完璧主義の達郎らしいと思った。『THE WAR SONG』は、フルバンドでの演奏だった。
映像ブースを抜けると、写真撮影可のツアーセットを経てグッズ売り場という順路になっていた。
ツアーパンフを購入し、帰宅後に読んだ。達郎自身によるライブハウスツアー、アコースティックツアーについてのインタビューのほか、各ライブハウスのオーナーからの達郎へのラブコールも掲載されていて、パンフレットとしてのクオリティはかなり高い方だと思った。本来なら、今年2月末から11月まで、全国のライブハウスでアコースティックツアーをおこなわれていたはずで、それがコロナ禍で全公演中止に。つまりは、幻のパンフレットになってしまった。その代替えが、この展示だったのだろう。
「山下達郎 Special Acoustic Live展」は、1月4日(月)まで開催されています。
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