ゴーストライダー2(2012年)
前作のラスト、悪魔から契約解除を薦められるも拒否したジョニー。しかし、ゴーストライダーを制御できないことに苦悩し、世捨て人のように生活していた。そこへ黒人神父のモローが訪ねてきて、悪魔との契約を解除する代わりに、少年ダニーを守るよう依頼される。
ダニーは悪魔ロアークの息子で、13歳の誕生日にロアークの新たな器になるとされていた。ロアークは武器密売人のキャリガンを使い、ダニーを母親のナディアから奪取。ジョニーは、モローとナディアと共に、ダニー奪還に向かう。
『ゴーストライダー』の続編だが、前作から引き続き同じ役で出演しているのは、ジョニー役のニコラス・ケイジのみ。劇中の設定も、継承されてはいるのはジョニーがゴーストライダーになったことのみだ。舞台は、アメリカからヨーロッパ南部のルーマニアやトルコ方面に変わっている。
前作で不満が残った映像については、今回格段に向上している。つぎはぎ感は見られず、実写とCGとが違和感なく融合している。一方で、設定面では今回も描写の不足を感じる。ロアークはなぜ人間に子供を授けなければならなかったのか、そしてダニーが13歳になったのを機に戻さなければならなかったのかが、さっぱりわからない。宗教や神話などの類いに、なぞらえているのかなあ。
モローはイドリス・エルバで、時期的には『マイティ・ソー』でヘイムダルを演じていて、異なる映画会社のマーベル作品両方に出演していることになる。ロアークはキアラン・ハインズという人で『ジャスティス・リーグ』でステッペンウルフをモーションキャプチャーで演じている人だった。アメコミの悪役が合っている人だ。
ゴーストライダーは、マーベル・シネマティック・ユニバースの劇場用作品には登場しない。がしかし、スピンオフドラマの『エージェント・オブ・シールド』のシーズン4に登場。必ずしもシールドの味方ではないが、状況的に共闘することもある。演じているのはガブリエル・ルナで、『ターミネーター:ニュー・フェイト』で敵ターミネーター役だった人だ。
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