ジョージ・ハリスン(George Harrison)(1)
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最終更新日:2020/12/01
George Harrison ジョージ・ハリスン
ポール・マッカートニーの作品は2002年の来日時にほぼ揃え聴いていて、ジョン・レノンについても主要アルバムとボックスでほぼフォローしている。ではジョージ・ハリスンはというと、名盤『All Things Must Pass』くらい(汗)。・・・というわけで、持っていないアルバムもかき集め、通しで聴いた。
『Concert for Bangladesh』と『Living In The Material World』は、DVD「ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」を観た後で聴くことで、少し踏み込めた気がする。『Concert ~』は、豪華メンバーが集まったチャリティライヴだが、出だしがなぜインド音楽だったのか。このチャリティの主旨だけでなく、ジョージのインドへの深い傾倒があったことが背景にあったと見れば、合点がいく。『Living ~』は宗教色の濃い仕上がりだが、当時のジョージの精神世界を反映した作風のように思える。
『Dark Horse』『Extra Texture』は、正直聴いていてきつかった。ヒット性が薄く、音楽的にも迷走しているように思えてしまった。ダークホースレーベル後では、自身の名前を冠したアルバム(邦題『慈愛の輝き』)が頭ひとつ抜き出ている。ヒットチャート生還を果たした『Cloud 9』は自信に満ち溢れているように聴こえ、『Live In Japan』は、日本が世界に自慢できる貴重な音源だ。
ジョージの死後リリースされた『Brainwashed』は、ジョージのソロ音楽の集大成的な内容だった。聴いていて安心するが、冒険があってもよかったかなあと、聴きながら感じていた。すると、ラストナンバーの最後がインド音楽にシフト。最後の最後でこう来たか、ジョージ。
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