ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ(Noel Gallagher’s High Flying Birds)、来日公演スタート
去年のビーディ・アイに続き、今度はノエル・ギャラガーの来日公演が実現する。公演は今夜と明日の2日間行われ、ワタシは明日行く予定だ。
オアシス解散後、いち早く動いたのはリアムの方だった。後期オアシスのメンバーでもあったアンディ・ベルやゲム・アーチャー、クリス・シャーロックらとビーディ・アイを結成。3月の震災の際にリアムはいち早く動いてくれたアーティストのひとりで、ポール・ウェラーら親交のあるアーティストに声をかけて、4月にチャリティーライヴをやってくれた。5月の来日は延期にはなったが、8月にはサマーソニックで来日。そして延期振替は9月に行われた。正直、アルバムを聴いてもピンと着ていなかったのだが、どの曲もライヴ映えすることが実際に体感してわかった。何より、日の丸を掲げながらビートルズの『Across The Universe』を歌ってくれた、あのオープニングが忘れられない。
一方のノエル、はまるでビーディ・アイと活動がかぶるのを避けるかのように、あまり音沙汰がなかった。がしかし、秋にアルバムをリリースすると余裕で全英首位を獲得。そしてツアーも始まった。どうやら、日本公演はノエルにとっての今年のツアー始めにもなっているようだ。また4月には、コーチェラ・フェスティバルへの出演も決定している。
新譜にはDVDも同梱されていて、シングルのPVとメイキング、そしてアルバムのメイキングが収録されている。このアルバムメイキングがなかなか興味深くて、全曲をノエルが解説し、制作の模様や制作に至るまでの背景を共同プロデューサーらが語っている。オアシス時代には一番のノエルの見せ場だったはずのギターソロもほとんどないが、今度は自分がフロントで自分が全て歌うので、ギターソロを設ける必要がないと言っていたのが印象的だ。ミディアム調の曲が大半で、UKっぽさが薄く、むしろアメリカに接近したような音作りと感じている。ビーディ・アイは多少なりともオアシスの手法を継承しているが、こちらはシンガーソングライター的な色合いが濃いと思う。
ビーディ・アイのときもそうだったのだが、正直に言って、ノエルのソロアルバムも今のところピンときていない。これだ!という瞬間を感じる前に聴き終わってしまっていて、その繰り返しだ。ただ、これがライヴとなると化けるかもしれないので、期待している。そしてビーディ・アイと決定的に異なるのは、ノエルがオアシス時代の曲も歌っていることだ。コレはコレで、盛り上がりそうだ。
・・・というか、今日5月の再来日公演が発表。東京はなんと武道館だって。
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