テネット2回目を池袋グランドシネマサンシャインで観た
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最終更新日:2022/03/16
クリストファー・ノーラン IMAX, クリストファー・ノーラン, ディストピア
先日1回目を観て、パンフレットの解説を読んで、そして再び劇場に足を運んだ。
初見では見逃したり勘違いしたりしていたところを、補完することができた。ネット上では名もなき男はCIA所属とされていたが、そんな描写あったかなと思っていた。あった。冒頭のウクライナのオペラハウスのテロの後で男は拘束されるが、自殺しようと服用した薬がCIA製と相手の男が指摘していた。
中盤から加わるプリヤの軍のリーダーがアーロン・テイラー=ジョンソンだったのは、全くわからなかった。「キックアス」の主人公、「アベンジャーズ」のピエトロ・マキシモフの若々しい青年のイメージとは程遠い、男臭いコテコテの軍人になっていたからだ。今回は意識して観たが、やはり同一人物とは思えなかった。
序盤の何気ない会話が、実は重要なことを語っていることにも気づかされる。名もなき男がニールと共にインドで武器商人を襲ったときに、プリヤが語ったセイターのこと。男がキャサリンとコンタクトを取ったときに、キャサリンが語ったあこがれの女性。
特に注目は、ニールと男との会話だ。ニールは男が任務中はアルコールを摂らないことや飲み物の好みを知っていた。男はニールのことをほとんど知らないが、ニールは断片的に話す。思えば、男の決定的な危機を救っていたのは、ニールだった。オペラハウスのテロでも、クライマックスのスタルクス12でも。ニールのリュックには、アクセサリーがつけられていた。
ラス前での、ニールの運命を知った上でことばを選びながら話しかける男と、また過去を作りに行くと言って任務に戻っていくニールは、共に切ない。
ネット上には、いろいろな考察が載っていて興味深い。実はニールは、成長したマイケルなのでは?という仮説。また、「テネット」は劇中では「主義」という字幕対訳で何度か語られているが、10つまり「TEN」を前後に繋ぎ合わせたワードで、スタルクス12での赤の部隊と青の部隊による10分間の作戦のことを指すのではという指摘もあった。なるほど。
さて、初見は109シネマズのimaxレーザーで観たが、2回目は池袋のグランドシネマサンシャインIMAXシアターを選んだ。先月「インセプション」ではじめて入った劇場だが、そのときは上下が短めの横長スクリーンだった。今回は、ほぼ正方形に近い巨大スクリーンでのフル上映だった。3Dでないにもかかわらず、映像としての臨場感は圧倒的だった。壁や天井に設置されたスピーカーからの音は、振動として座席に響いてきた。国内最高峰シアターは、だてじゃない。
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