Peace Bed アメリカ VS ジョン・レノン(2006年)
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最終更新日:2020/10/15
John Lennon ジョン・レノン, ビートルズ
ジョン・レノンの半生を追ったドキュメンタリー映画で、「アーティスト」よりも「活動家」としてのジョンをクローズアップしている。
ビートルズ時代から政治的な発言をちらほらしていたジョンだが、ソロに転じてからは更にそれが加速。平和のメッセージ発信としてヨーコとのベッドインパフォーマンスを行い、また活動家と行動を共にするなど、その発言や行動の影響力の大きさに当時のニクソン政権は脅威を感じ、FBIによる監視や盗聴が行われていた。
ライヴの場面もいくつかあることはあるが、大半は関係者による証言である。ジョンを身近で観続けてきたヨーコをはじめ、当時の政府高官やFBI捜査官、ジャーナリストなどがコメントを寄せている。少なくとも日本では、ジョンはアーティストでありロックの人であり、過激な思想家や活動家といった側面はどこからかまとわりついたイメージに過ぎない、といったトーンで語られてきた印象がある。がしかし、この作品中で、しかもヨーコが、アメリカに執拗に追い詰められたさまを語るというのは非常に珍しい。公開も2006年と比較的最近で、時の流れがこうした作品の制作と公開を許容できるようになったということなのだろうか。
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