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新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に

公開日: : 最終更新日:2020/05/19 エヴァンゲリオン ,

新世紀エヴァンゲリオン Death(True)2:Air/まごころを君に

(旧)劇場版の完結編で、前作「Death(True)2」はテレビ版再編集の色合いが強かったのに対し、こちらは完全新作。第弐十五話「Air」、第弐十六話「まごころを、君に」となっていて、映画に第何話というサブタイトルがつくのは非常に珍しい。つまり、テレビ版/劇場版という区分けではなく、全てをひっくるめての(旧)エヴァということなのだと思う。

渚カヲルが死んで、使徒は殲滅。サードインパクトは避けられた・・・はずが、実はゼーレも碇ゲンドウもそれぞれサードインパクトを起こそうとしていて、ネルフはゼーレの部隊の襲撃を受けて次々に人が死んでしまう。廃人状態だったアスカが覚醒するものの、エヴァ量産機にぼこぼこにされてしまう。ゲンドウは自分の手に収めたアダムと、リリスの魂がサルベージされた綾波レイとの融合によるサードインンパクトを目指すが、シンジとの交流を意識したレイは拒否。エヴァ初号機、量産機、ロンギヌスの槍、そして初号機に乗るシンジの自我崩壊によって、ついにサードインパクトが起こってしまった。

かなり前にWOWOWで放送されたのを観たのが初見で、その後何度か観ているが、わかったようでわからない。意味が何重にもあるような気がして、そのうちどこまでに近づけているのか。ゲンドウが目指したサードインパクトはレイの拒否によって失敗するが、ゼーレが目指すサードインパクトも、シンジが初号機に乗っていたことは計算外だったようだ。結局キーになっているのはシンジで、アダムの魂を持つカヲル、リリスの魂を持つレイに受け入れられることにより、人類/地球の未来を選択できる状態になった、ということらしい。

全てがひとつになり無になることより、他者が存在し関わりあうことの方を選んだシンジ。そして、ラストはシンジとアスカだけになるのだが、ここで原作のラストを思い出す。人類が滅んだ後、デビルマン軍団とサタン軍団によるハルマゲドンがあり、デビルマンだった不動明と、サタンだった飛鳥了だけが残るというラストだ。

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