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ファイヤーフォックス(1982年)

ファイヤーフォックス(1982年)

冷戦時代。ソ連の新型戦闘機ミグ31は、パイロットの思考により操縦可能という画期的な兵器だ。その技術力に脅威を覚えたNATOは、ソ連に潜入してミグ31の奪取を計画。潜入するパイロットには、ベトナム戦争の経験があり、ロシア語を話せるミッチェル・ガントが選ばれた。

前半は、ガントのソ連侵入と仲間による手引、KGBの追跡など、どちらかというとサスペンスの要素が強い。後半では、ミグ31を奪取したガントと、ミグがNATOに流出するのを恐れるソ連との攻防になり、ソ連は2号機でガントを撃墜せんとする。後の「トップガン」を先取りしたような空中戦となり、視覚的にまずまず楽しめる。

ガントを演じるのは、。特に前半では、ベトナム戦争での捕虜体験がトラウマになっていて、戦いの場でもびくびくしてしまうという、かなり人間臭い面を見せている。後半でミグ31を奪取し乗り込んでからは戦闘マシンの一部と化し、感情があまり表には出てこない。イーストウッドは、主演だけでなく制作・監督にも名を連ねている。

タイトルの「ファイヤーフォックス」は、劇中でのミグ31の愛称。もともとはレッサーパンダやアカギツネなどの英名らしいが、現在ではウェブサイト閲覧用のブラウザのイメージが強い。また。ミグ31戦闘機は実在するらしいが、本作の戦闘機とは別物のようだ。

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