ダーティハリー4(1983年)
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最終更新日:2020/09/22
ダーティハリー クリント・イーストウッド
前作から8年後に公開された、クリント・イーストウッド主演の刑事アクション映画第4弾である。
今回は、学生時代に暴行された姉妹の姉ジェニファーが犯人。妹は精神に異常を来して病院暮らしとなり、姉は画家の職に就きながら暴行犯に次々に復讐していく。ハリーは別の事件をこなしながらも、相変わらずの行き過ぎたやり方が問題となる。ハリーは休暇を命じられ、休暇先にてジェニファーと知り合う。そして、ハリーは自分の身を気遣ってくれた相棒をまたも亡くしてしまう。
過去3作と異なるのは、まずは犯人が女性であるということ。そして、このジェニファーが金目当てでもなければ殺しそのものを目的としているのではなく、自らがそういう状況にならざるをえない背景を持っていることだ。だからと言って殺人が許されるはずはないのだが、なんとハリーはラストで、連続殺人事件の犯人は相手のグループだと警察に言い、この彼女をかばって見逃してしまう。日本の刑事ものドラマや映画ではありえない結末だが、これが通ってしまうのがアメリカ映画なのだろうか。
ハリーのやり方自体は相変わらず過激は過激ではあるものの、過去の作品からすると幾分穏やかになったようにも見える。また、休暇先では犬の散歩をしたりトレーニングジムに通ったりと、これまでほとんど描かれることのなかった、ハリーの日常的な面が出ているのが興味深い。
ハリーを演じるクリント・イーストウッドは、今回シリーズではじめて監督もこなしている。ジェニファー役のソンドラ・ロックとは、「ガントレット」など他の作品でも共演しているばかりか、プライベートではイーストウッドの愛人だったとのことだ。
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