*

U2『The Unforgettable Fire(Deluxe Edition)』

公開日: : 最終更新日:2023/02/12 CD

U2『The Unforgettable Fire(Deluxe Edition)』

が1984年にリリースした通算4枚目のアルバム『The Unforgettable Fire』が、デラックスエディションとして再発されていた。オリジナルCD、ボーナスCD、ボーナスDVDという内容で、装丁は『The Joshua Tree』のデラックスエディションとほぼ同じ大きさだ。

まずはCD。オリジナル盤はリマスター処理がされ、音に奥行きが出てきたような感覚を受ける。ボーナスCDは、この時期のシングルのカップリングや未発表ライヴ音源など。アムネスティ・インターナショナルに提供した曲が収録されていたのは、儲けた気分である。

DVDは、この時期の映像を集約したものだ。VHSでリリースされていたPV集やアルバムのメイキング(実は2003年リリースのライヴDVD『Go Home: Live From Slane Castle』にも収録)、ライヴエイドのパフォーマンスなどだ。初出はないと思われ、寄せ集めの感は拭えない。そこが『The Joshua Tree』デラックスエディションとの決定的な違いだが、ワタシは、総集編的な内容での再発を否定はしないし、むしろ歓迎する。

当時はこの作品を聴いていて、全体的に地味な印象だった。今回改めて聴いてもやはり地味だとは思うが、渋味と味わいが聴きごたえとして受け取ることができた。もっと再評価されていい作品ではないかと思う。その最たるが『Bad』で、ライヴエイドの演奏でも長尺となってドラマ性を帯びている。こんにち、この曲はライヴでのマストソングにはなっていないが、『Pride』に劣らず、『MLK』にもひけを取らない名曲だ。

プロデューサーにを迎え、アメリカと向き合い始めた作風は、次の『The Joshua Tree』にて結実する。

関連記事

U2『The Joshua Tree(30th Super Deluxe Edition)』

1987年にリリースされた、U2のアルバム『The Joshua Tree』。バンドが生んだ

記事を読む

U2『Under A Blood Red Sky(Deluxe Edition)』

U2初のライヴアルバムとライヴ映像が、デラックスエディションとして1つのアイテムになって限定

記事を読む

大捜査線 U2『How To Dismantle An Atmic Bomb』限定盤を探せ

U2の新譜『How To Dismantle An Atmic Bomb』が、日本先行で17

記事を読む

U2『No Line On The Holizon(DVD付)』

2009年3月にリリースされた、U2のアルバム『No Line On The Holizon

記事を読む

U2『Achtung Baby(Super Deluxe Edition)』

U2が1991年に発表し、バンドのキャリア上ターニングポイント的な位置づけの作品になったアル

記事を読む

  • 全て開く | 全て閉じる
PAGE TOP ↑