頭脳警察、WOWOW「コラボ☆ラボ」に出演(2008年)
2008年当時、WOWOWで「コラボ☆ラボ」という音楽番組を放送していた。あるとき頭脳警察が出演し、大槻ケンヂとコラボレーションする回があった。
番組冒頭では、藤井フミヤや竹中直人、南こうせつ、佐野史郎らがコメント。フミヤは、pantaから曲の提供を受けたことがあるそうだ。以降、PANTAと石塚俊明のインタビューと、この番組のためのライヴが、交互に進む番組構成だった。
演奏は、まずは『銃を取れ』で、バックバンドは当時のPANTAのソロ活動を支えているメンバー。ギター、ベース、ドラム、キーボードという面々だ。つまりはPANTAと石塚を含め6人編成で、頭脳警察にキーボ-ドが入ることはとても珍しい。『銃を取れ』も、ドアーズっぽいアレンジになっていた。
大槻は頭脳警察に触発されてミュージシャンを志し、筋肉少女帯を結成。いったん解散したものの、2007年に再開させている。恐らく90年前後のバンドブームの頃と思われるが、PANTAは仙台のイベントで筋少と思しきガールズバンドを観ていて、終演後の打ち上げでもヴォーカルの女性としゃべっていたそうだ。その後東京に戻ってきて筋少や大槻が別にいることを知り、あれ?と首をかしげたPANTA。そのガールズバンドは、SHOW-YAだった(笑)。
大槻と頭脳警察とのコラボは、『悪たれ小僧』『コミック雑誌なんかいらない』『Blood Blood Blood』。演奏が終わった後の大槻は満足そうなコメントを残してはいたが、ワタシは大槻は気後れしているように見えた。もっと「壊す」方向に行ってもよかったのになと思いはしたが、そりゃPANTAと石塚の間に立って思いっきりやれと言っても、ねえ。演奏はコラボだけでなく大槻オンリーの曲(ソロ?筋少?)もあり、最後に頭脳警察の新曲として『時代はサーカス像にのって』が演奏された。
2007年まではPANTAはソロとしてやっていたが、2008年になって久々に頭脳警察を始動させる。夏のロック・イン・ジャパン・フェスや9月の青森でのフェスに出演し、5月には日比谷野音でブルース・クリエイションやめんたんぴんらとの共演を果たしている。その野音の公演には、ワタシも足を運んだ。
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