四人囃子『ANTHOLOGY ~錯~』
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最終更新日:2019/08/30
四人囃子
四人囃子のベストアルバムやボックスセットはそれまでもリリースされていたが、2017年にアンソロジー盤がリリースされた。CD2枚組+DVDという構成で、先にリリースされた2つのボックス『From The Vaults』『From The Vaults2』からの音源を中心にまとめている。
まずはCDの方。ディスク1はスタジオテイクで、しかしアルバムレコーディングのための音源だけでなく、スタジオライブも収録。そして、『おまつり』『一触即発』はalternate versionとして、今回初収録となっている。スタジオテイクであっても、ライブのような臨場感を帯びているのが、このバンドの強みだ。ディスク2はライブテイクで、73年と89年の音源という、結構偏ったセレクトになっている。
そしてDVDだ。2008年4月にJCBホール(現東京ドームシティホール)で行われ、後にCSで放送されたライブのDVD化になり、CS未放送だった『おまつり』を補完。末尾には、2003年クラブチッタ公演と2002年東京厚生年金会館公演の計2曲を追加している。
1989年の『DANCE』を最後にオリジナルをリリースしていない四人囃子だが、このDVDには3曲の未発表曲が収められていて、嬉しい。『なすのちゃわんやき』では佐久間正英がリコーダーを吹き、また『sakuma#1』では森園勝敏と佐久間とのツインギターになっていて、佐久間が2014年に亡くなってしまった今、とても貴重な映像に思えてしまう。
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