フジロック’19(Fuji Rock Festival)を振り返る(1) – 天候
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Fuji Rock Festival'19 フジロック
#fujirock
前夜祭でも雨が降り、初日と3日目は日中こそ晴れて暑かったものの、夕方に1時間程度の強い雨が降った。
そして2日目。台風は近畿地方に上陸後温帯低気圧になったとのことだが、苗場方面は昼過ぎから雨が降り始め、15時頃からは強い雨が降ったりやんだりするようになった。そして夜になるにつれて、雨は暴雨へと変貌した。初日のみ、3日目のみ参加だった人はほぼ雨の被害には遭わなかったと思われるが、2日目のみ参加や3日通しで参加した人にとっては、体力的にかなり厳しいこととなった。恐らくは、会場が苗場になってから最大級の暴雨だったと思う。
個人的には第1回の富士天神山スキー場のときから参加していて、その第1回の惨劇が頭をよぎった。22年前のことなので記憶が薄らいでいるし、そのときと今とでは規模がぜんぜんちがうので、単純比較はできないが、天神山に勝るとも劣らない状況になったと思う。ただ、天神山のときは台風直撃で、暴雨ではなく横殴りの風を伴った暴風雨だった。天候だけなら、やはり天神山のときの方が凄まじかった気がする。
とはいえ、2ステージの天神山と、13を越えるステージや深夜も稼動する運営、そして参加者も恐らくは倍近くになっているはずで、影響の大きさは今回の方が大きかったかもしれない。キャンプの人は水浸しに悩まされ、会場から少し離れたところに宿を取った人は、シャトルバスが運行できなくなって会場内で夜を明かすこととなり、と、大変は大変だった。ホワイトステージのトリのデス・キャブは、開始が前倒しされた上、演奏時間が少し短縮されることとなったが、異例の処置だ。
個人的には、会場から歩いて行き来できるところに宿をとっていたので、疲労で足がガクガクになりながらも、部屋に入ってからはなんとか落ち着けることができた。誤算だったのは、これさえ履いていれば雨など関係ないと思っていた長靴が浸水してしまったことだ。10年くらい使っているので、さすがにへたっていたのだろう。そこへ来ての暴雨だったので、ついに寿命が来たのだ。
暴雨が続けば3日目の開催も危なかったが、幸い明け方には晴れた。昼過ぎは陽が照りつけて日焼けした。前日の惨状がなかったかのように、通常開催された。参加者のタフさと、スタッフの対応のよさには恐れ入る。
憶測だが、キュアーのロバート・スミスがかなり上機嫌だったことの要因のひとつは、前日の暴雨のことをどこかで聞き知ったのではないだろうか。それなのに、夜21時という時間になっても多くのオーディエンスが残ってくれていて、自分たちのステージを待っていてくれたことに感激したのだ。きっと。
ロバートよ、これがフジロックだ。
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