明日に向って撃て!(1969年)
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最終更新日:2020/06/27
アメリカン・ニューシネマ ロバート・レッドフォード
時代はいわゆる西部劇の頃。泥棒と銀行強盗を生業としているブッチとサンダンスは、列車強盗を試み大金をせしめることに成功する。しかし保安官から目をつけられて仕事がやりにくくなり、新たな活動の場を南米のボリビアに求める。ボリビアにて、いったんは泥棒稼業から足を洗うも結局は元に戻り、現地の警察からも目をつけられる。そこに、アメリカからも追手がやってきた。
ブッチは知能犯だが実は拳銃で人を撃ったことがないと言い、サンダンスは早撃ちの名手だが短気で泳げない。2人ともクールでカッコいいのだが、どこか抜けたところもあって、それが彼らのキャラクターを一層魅力あるものにしている。ラストは警察に包囲されて銃撃戦の中で傷を負ってしまい、玉砕覚悟で突撃していく。その直前に2人が交わすことばも憎まれ口で、悲壮感とは無縁のすがすがしさを感じさせる(この後の結果は目に見えているのだが、映画自体はここで画像が静止してセピア色になり、エンディングクレジットが流れる)。
ブッチをポール・ニューマン、サンダンスをロバート・レッドフォードが演じていて、つまり「スティング」をはじめとして何作にも渡って組まれた映画史上屈指の名コンビがここでも実現している。2人の間にいる友人のような恋人のような微妙な関係の女性をキャサリン・ロスが演じていて、彼女とブッチが自転車で疾走する中、『Raindrops Keep Fallin' On My Head/雨にぬれても』が流れる場面は、ストーリー上から見るとなにげないシーンなのだが、永遠不滅の美しさを誇っている。
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