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クラフトワーク(Kraftwerk)『Minimum Maximum(DVD)』

公開日: : Kraftwerk

クラフトワーク(Kraftwerk)『Minimum Maximum(DVD)』

クラフトワーク2004年のワールドツアーを収録した2枚組で、1枚目が本編、2枚目がアンコールおよびボーナス映像という形で収録。単一の公演ではなく、各地の公演を編集してひとつの公演のように仕上げている。

のライヴは、メンバー4人が横一列に並んで卓上の機材を操作し、後方に曲にシンクロした映像が流れるという具合。4人が演奏するのは、ギターやベース、ドラムなどの生楽器ではないので、見た目はほとんど動きがない。右端のフローリアン・シュナイダーなど、静止して何もしていないのでは?と思える瞬間が結構ある。いちおう最も動いているのは、リードヴォーカルの左端のラルフ・ヒュッターだが、それでもヘッドフォンマイクに手を添えながら歌うくらいだ。

バックドロップの映像も頻繁にクローズアップされ、これを観ているだけでも楽しくなる。DVDなのだから、マルチアングルにして映像だけを観られるようにすればとも思ったのだが、そうすると生身の4人のショットが単調になってしまうため、控えたのかな。

圧巻はアンコールだ。『The Robots』では4人はステージに登場せず、その代わり4人そっくりの表情をした4体のロボットがお目見えして動き、それにシンクロさせて曲が流れるのだ。コレをできるのは、唯一無二クラフトワークしかいない。更に、『Pocket Calculator/電卓』では日本公演が採用されていて、日本語詞のところでは場内は大合唱になっている。ラストは、4人がグリーンのラインが発光する黒の全身タイツをまとい、『Music,Non Stop』。曲の終盤になり、メンバーがひとりずつステージを後にしていった。

DVD作品ならではと言えるのが、客の側からは決して見えることのない、メンバーの手先のアップのショットが何度かあったこと。卓上にはノートPCがあるだけかと思いきや、それに連なるようにコンソールや鍵盤などがあった。4人は、単にPCのボタンを押して曲を流していたのではなく、実はそれぞれに機材を操作し生演奏を繰り広げていたのだ。

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