世界侵略:ロサンゼルス決戦(2011年)
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最終更新日:2022/03/16
アクション アーロン・エッカート, ディストピア
突如異星人が地球に襲来し、世界中の主要都市は壊滅状態に。ロサンゼルス海兵隊のとある小隊も戦地に赴き、民間人の救出などを行うが、いくら銃弾を打ち込んでも死なない異星人や、圧倒的な飛行体の群を前にして、次々に仲間が死に、追い詰められていく。
ほぼ2時間戦いっぱなしの戦争アクション映画だが、まるでひねりのない邦題とは裏腹に、臨場感に満ちた映像は感嘆ものだ。異星人の姿がなかなか映らず、海兵隊目線のアングル、手ブレなど、3Dでないにもかかわらずまるで自分がその場にいるかのような錯覚を覚えてしまう。
海兵隊員たちの人間ドラマも見逃せない。退役間際のナンツ二曹は戦場で的確な判断と驚異的な戦闘力を発揮し、若き隊長をもり立てる。しかし、ベトナムで部下を死なせた苦い過去があり今回は若い隊長の指揮下に入っていた。部隊の同僚のひとりには、かつてナンツの部下で戦死した男の弟がいて、彼はナンツを逆恨みしていた。
ナンツをアーロン・エッカート。もとは細身でスタイリッシュなイメージの人だが、ここでは肉体を鍛え上げ、性格も武骨ながら人情に熱い一面も見せる、味のある役どころだ。もともと情報部員で成り行き上小隊に合流した女性隊員エレナは、ミシェル・ロドリゲス。「バイオハザード」で機銃をブッ放しまくっていた人だ。なんと、ミュージシャンのNe-yoも、隊の一員の中にいる。
本作の舞台はロサンゼルスだが、同様のことは世界各地で起こっている設定で、とすると「パリ決戦」「モスクワ決戦」「ニューヨーク決戦」など、いくらでもできそうな気がする。まあ、しないだろうけどね。
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