アイアンマン3(2013年)
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最終更新日:2023/02/13
アイアンマン グウィネス・パルトロウ, ロバート・ダウニー・Jr.
アベンジャーズとしての戦いから7ヶ月。トニー・スタークは自社の経営をパートナーのポッツに任せ、自身はアイアンマンスーツの改良に没頭。遠隔操作を可能にしつつあったが、一方で不眠症とパニック障害に悩まされていた。
かつて、トニーに約束をすっぽかされたことのある科学者キリアンは、人間の脳の未使用領域を利用して人間の能力を向上させるウィルスを作り、テロ組織「マンダリン」を影で操って爆破テロを敢行。友人ホーガンが重傷を負ったことに激怒したトニーは、メディアに自宅の住所を口走るが、マスコミのヘリに混じってテロ攻撃を受け、自宅は爆破されてしまう。
キャストは、トニーにロバート・ダウニーJr.、ポッツにグウィネス・パルトロウはもちろん続投。キリアンはガイ・ピアースで、前作のサム・ロックウェルに負けず劣らず、知性と狂気を兼ね備えたキャラクターを怪演している。ビンラディンを思わせるようなマンダリンの総帥(実は替え玉という設定)は、『ガンジー』『ヒューゴの不思議な発明』などの名優ベン・キングスレー。かなり情けない役で、よく引き受けたなと思う。また副大統領は、『ロボコップ』にて死亡したマーティーをもとにロボコップを開発した責任者モートンを演じていた人だ。
アイアンマン単体作品の続編というより、『アベンジャーズ』の流れを汲んだ色合いが強い。トニーの不眠症やパニック障害の原因も、そこにある。単体では、3作観てきた中では『3』が最も充実した出来のように思える。ストーリーは引き締まった印象があり、遠隔操作に対応したことにより、クライマックスではまるでウルトラ兄弟のように数多くのアイアンマンが勢揃いする。
ラストは、「Ironman is back」のメッセージを経てエンドロールとなり、その後、今回の一連の話をトニーが誰かに話すという場面がある。この話し相手、実はハルクに変身するブルース・バナーだ。そして『2』同様、『マイティ・ソー』の続編を匂わせている。劇中ではMCU他作品との関連は感じられなかったが、最後にまた伏線を張り、これが今後のMCUにつながっていく。
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