クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ(QOTSA)@サマーソニック’18
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最終更新日:2018/08/20
Summer Sonic 2018
マリンステージから来てみてびっくり。昨夜のソニマニでの、ナイン・インチ・ネイルズやマイブラの半分も埋まっていない。もっと言えば、先ほどのノエルでもマリンステージの2階席はガラガラだった。これが今年のサマソニか。しかし、QOTSAのライヴは素晴らしかった。
ステージには、縦棒状の電飾が10数本立てられていた(10年くらい前のレディオヘッドのステージにもなかったっけ?)。バックドロップに映像は流さず、両サイドのスクリーンにはメンバーを捉えた映像をモノクロで流していた(NINと同じだ)。メンバーは演奏しながら時々電飾の棒に触れ、倒すなどしていた。
ドラマーは元マーズ・ヴォルタのジョン・セオドアで、パワフルでダイナミックなプレイが映え、この人のソロプレイが何度かあった。そして、ジョンを得たジョシュをはじめとするメンバーは、シャープかつソリッドなリフを刻んでいた。ヴォーカルのジョシュ・オムは基本全曲でギターを弾き、キーボードの人も曲によりギターを弾くので、ギタリスト3人体制に何度もシフトした。
3人の中でも、リードギターはジョシュだ。大半の曲でイントロのリフを発し、ソロも弾き、と、まさにバンドの中心核を担っている。ジョシュは基本的にアクションを取らずに淡々と弾くのだが、それなのに轟音でエッジが利いている。今まで、この人をギターも弾くヴォーカリストという見方をしていたが、ギタリストとしての力量はヴォーカリストと同等と見るべきかもしれない。
終盤は1曲毎にこれで終わりという雰囲気が漂い、そしてまた次の曲を演奏し始めるという展開が、何度か繰り返される。そして気がつけば、予定時間を15分も押していた。サマソニに先駆けて行われた単独公演も好調だった様子で、バンドはとてもいい状態にあるのかもしれない。
来日は去年のフジロック以来だが、その前には10年以上のブランクや2度の来日キャンセルがあった。もしや日本との相性があまりよろしくないのかと思った時期もあったが、去年今年の日本のフェスでの暴れっぷりは、その空白を埋めてあまりあるものだ。ホワイトステージのトリ、マウンテンステージのトリと、それなりの舞台を用意されたのに対し、彼らはより大きな熱意で応えてくれたのだ。
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