マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(My Bloody Valentine)@ソニックマニア’18
公開日:
:
Summer Sonic 2018 フジロック, マイブラ
その轟音爆音のスタイルゆえか、マイブラのライヴでは客に耳栓が配布される。では今回のようなフェスではというと、ステージ入り口付近に耳栓が置かれていて、各自持って行くようにとされていた。
予定より10分ほど遅れてスタート。『I Only Said』の第1音が鳴ったその瞬間、バンドの変わらぬ姿勢が理解できた。インドアとはいえ、幕張メッセの2ホール分から成るクリスタル・マウンテンの広さをものともしない爆音だ。たまらず、ゲットしていた耳栓を取り出して耳につけた。
がしかし、続く『When You Sleep』が終わったところで耳栓をはずした。つけていれば確かに爆音は軽減されるが、バンドが本来発している音のいくつかも届いてこないと気づいたからだ。シンバルがよく通る代わりに、ギターがやわく聴こえてしまう。これでは、マイブラのライヴに来ている意味がない。
来日は2013年フジロック以来。向かって右にケヴィン・シールズ、左にビリンダ。ケヴィンは幾分か老けたよう見え、ビリンダはスパンコールの衣装だった。奥中央にドラムのコルム、そのすぐ向かって左にベースのデビー。半身になりながらドラムセットに寄り添うようにしてベースをかきならす彼女は、いつも凛々しく見える。向かって左後方には、サポートのギタリストがいたと思う。
ほぼ1曲毎にリードヴォーカルがケヴィンとビリンダとで交替するのだが、爆音に呑み込まれておよそ歌詞は聴き取れない。が、このバンドに限ってはそれはアリなのだ。音が少しこもってはいたが、深夜に爆音の渦に包まれるのは心地がいいものだ。バックドロップには、赤やグリーンやパープルなどによるサイケな抽象映像が流れていて、コレも轟音を後押ししている。
ラストはもちろん『You Made Me Realise』。ヘヴィーなドラムリフで始まる曲だが、終盤のインプロヴィゼーションが何分繰り広げられるかが、観る側にとっての注目事項になっている。正確に計ったわけではないが、たぶん10分弱くらいだったと思う。
セットリスト
I Only Said
When You Sleep
New You
(新曲)
You Never Should
Only Tomorrow
Only Shallow
Thorn
Nothing Much to Lose
To Here Knows When
Slow
Soon
Feed Me With Your kiss
You Made Me Realise
新作制作との話もあり、今回 新曲も披露してくれたので、そう遠くない将来に新譜がリリースされる・・・といいんだけど。
体力面を考慮し、アンクルは泣く泣くパス。この後サマソニ2日間があるしね。
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