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ロボコップ(2014年)

ロボコップ(2014年)

軍事用ロボットを中東戦争に適用しているオムニコープだが、アメリカ国内では法律の制限により導入ができない。CEOのセラーズは、人間の知性をベースにしたロボコップを作り、治安維持に務めれば民意を得られると考え、ノートン博士の協力を仰ぐ。

麻薬組織の内偵を進めるデトロイト市警のマーフィーは、組織の返り討ちにあって瀕死の重傷を負ってしまう。ノートン指揮のもと、オムニコープはマーフィーの生きた箇所をベースにロボコップを完成させる。

1987年作ロボコップのリメイク版で、リメイク元作品と対比しながら観る楽しみがある。オムニ社=オムニコープの企業力が、更に大きくなっていること。マーフィーのロボコップへの改造にあたり、(いちおう)家族の同意を得ていること。マーフィーの相棒が黒人中年男性にはなったが、ファミリーネームが「ルイス」であること。ほかにもまだまだあると思う。

ロボコップ自体を対比させるだけでも、かなり楽しめる。今回は、人間としての記憶を移植するのが前提になっていること。当初シルバーのボディーだったのが、セラーズの指示でブラックになったこと(そして、ラストでは・・・)。捜査に使う乗り物が、バイクになっていること。銃を収納するのが、右太ももから左太ももに変わっていること。などだ。

ロボットとしての側面と人間の感性を持ち合わせるがゆえに純正ロボットよりも反応が若干遅く、いったんは欠陥品扱いされてしまう。その後ドーパミンの制限により感情がほぼなくなってしまうが、制限されていた妻との接触から自分に関する事件を追うようになり、いつのまにか感情が戻っている。今回のロボコップは、機械の限界を越える可能性を秘めている。

マーフィーを演じるのは、ジョエル・キナマン。『チャイルド44』『スーサイド・スクワッド』などに出演。クリーンな青年から悪役までをこなし、アクションも問題ない。セラーズを、ノートンを、TVキャスターを、と、脇役陣は結構豪華だ。

1987年版に出ていた人は、今回さすがにいないだろうと思っていたら・・・いた。麻薬組織ボスのヴァロンが、なんとミゲル・フェラーだったのだ。気づかなかったー。リメイク元ではオムニ社重役にしてロボコップ開発プロジェクトの責任者だったが、長髪でちょっと風のヴァロンとは、風貌がまるで違っていたからだ。

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