ロボコップ3(1993年)
日系企業カネミツ傘下となったオムニ社は、デトロイトにデルタ・シティを建設する都市再建計画実行のため、社の特殊部隊による住民の強制立ち退きと、収容所への連行を進めていた。
住居を奪われ収容所への連行を逃れた住民はレジスタンスとなって教会にたてこもるが、特殊部隊の襲撃にあう。彼らを守ろうとしたロボコップは損傷し、非番で防弾チョッキを着用していなかった相棒のルイスは、殉職してしまう。
シリーズ3作目。前作は微妙な出来だったが、今回は少し持ち直している。前半には相棒ルイスの死という衝撃があるが、入れ替わるように、コンピューターに明るいレジスタンスの少女と、ロボコップのメンテナンス担当の女性科学者が気を吐いている。
終盤、特殊部隊はオムニ社傘下の市警に強制立ち退きを手伝わせようとするが、警官たちは自らの誇りとデトロイトを守るべく、警官バッチを捨ててレジスタンス側につく。これまでシリーズを通してダメダメだった警官たちが、はじめて生き生きしている。
さてロボコップだが、終盤ではブースターをつけて空を飛んでしまう。もちろんロボコップの存在はファンタジーだけど、それでも現実に極力近い世界観を表現しようとしていたはずだ。クライマックスでオムニ社から脱出するためには必要な設定だったが、個人的にはここまでしなくてもよかったのになあと思う。
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