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アルティメット(2004年)

公開日: : リュック・ベッソン

アルティメット(2004年)

2010年。荒廃したの危険地区は、ギャングが街を牛耳っていた。青年レイトは街からドラッグを一掃しようとするも、ギャングに妹を人質に取られてしまい、自身は堕落した警察に捕らえられてしまう。同じ頃、腕利きの潜入捜査官ダミアンは、ギャングに強奪された爆弾解除の任務のため、危険地区に潜入。時間が限られた中、任務遂行のためにダミアンはレイトと手を組むことになる。

ダミアンは、肉体派のようでいて知的でもあり、任務遂行のために必要な能力を備えているといった佇まい。レイトは武術に長けてはいるものの、知性よりも感性を研ぎ澄ますタイプに見える。一見正反対の2人が図らずも同じ目的のために共闘することになり、途中で口ゲンカもすれば仲間割れもする。主人公が2人いる、いわゆるバディものは今ではあまり珍しくないが、2004年の公開時点では結構希少だったのでは。また、ギャング側もボスが部下に殺されてしまい、ドライな人間関係になっている。

リュック・ベッソン製作のフランス映画であり、登場人物が発することばもフランス語だ。ラストのレイトとダミアンの会話は続編を匂わすようだったが、2009年に続編が公開されている。そして、公開時は近未来の設定だったが、劇中の2010年は現実にはとっくに過ぎ去ってしまった(笑)。

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